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日米転生   作者: 照山
第8.5章 国家間演習編
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9-4 開戦

3月30日、ボルドー国はG7主要国に対し宣戦布告を通告した。この情報を受け取った日本政府は自衛隊に防衛出動と戦闘行動命令、無制限武器使用を許可した。


日本国 首相官邸


「総理、ボルドー国が我が国に宣戦布告を通達されました。第15護衛艦隊に交戦許可を出しました」


「分かった!自衛隊全部隊に対し防衛出動及び戦闘行動命令と無制限武器使用を許可する。それと国際同盟安全保障会議に通達を頼む。我が国は脅威に対する自衛権を行使すると」


「分かりました」


1時間後、大島総理によるボルドー国の宣戦布告に対する自衛隊派遣に関する会見を行った。


「先程我が国を含めたG7はボルドー国に宣戦布告を受けました。我々日本政府は日本国民そして同盟国の国民と財産と幸福追求を脅かそうとする驚異に対抗するため自衛隊に防衛出動と自衛隊戦闘行動命令、無制限武器使用の許可を可決しました」


「経済新聞の井戸端です。質問があります総理、作戦はどうなるのでしょう。また、ボルドー国は何千万の人員を要するに軍事国家です。その場合もし日本本土に上陸された場合、東京が占領された場合総理はどのような対応を取るのでしょうか?」


「まもなく武蔵連邦国に拠点を置いている第15護衛艦隊が最初に対処に当たります。また、日本本土が上陸された場合、必要に応じては首都移転の可能性はあります。東京占領が行われた場合米軍と共同で奪還作戦を敢行していく予定であります。質問の回答は以上になります」


「ありがとうございます」


その後、総理会見は終了し、ニュースでも速報テロップが流れた。


《ボルドー国、G7に宣戦布告か。総理、自衛隊派遣を決定》に対しネットでは


【また戦争か・・・てかボルドー国ってどこだよ】


【さっきの総理の会見切羽詰まってたけど東京占領の可能性ってマジ?】


【避難した方が良い?】


などの反応があった。




武蔵連邦国 海上自衛隊 第15護衛艦隊


第15護衛艦隊は護衛艦「すんぷ」「みかわ」「とおとうみ」「かい」「みの」潜水艦「びんご」「ふらの」の構成である。ボルドー軍による宣戦布告により、出動命令が出たため武蔵連邦海軍第9艦隊と共同作戦を開始する。


護衛艦「すんぷ」


「前方に敵艦隊確認!無力化を開始します」


「了解!総員戦闘体制!」


護衛艦「すんぷ」を司令艦としている第15護衛艦隊は武蔵連邦海軍と共に食い止めなければならない。


「敵艦隊に空母2隻確認!戦闘機発艦も確認しました!」


「全艦に告ぐ!敵戦闘機及び敵艦を排除せよ」


『了解!』


海自側はボルドー海軍に対してトマホークミサイル攻撃とハープーンミサイルを発射した。しかし敵艦隊1200隻いるため数十発迎撃された。


「まずい!敵戦闘機本艦へ!」


ボルドー海軍航空隊のK-15戦闘機が対艦ミサイルを発射した。


「敵戦闘機からミサイル発射!迎撃の他、衝撃に備えよ!」


護衛艦「すんぷ」から対空ミサイル発射を行った。


「敵戦闘機から発射のミサイル、全弾命中!」


「くそ、これでも減らない!」


「敵戦闘機を撃墜せよ。1機たりとも逃がせるな!ミサイル発射用意!撃て!」


海自側の発射した対空ミサイルは敵戦闘機全機撃墜に成功した。


「敵戦闘機撃墜に成功!総員気を緩めるな!」


そして12時間経過した時点ではボルドー海軍側は1200隻の内40隻の撃破に成功した。一方の海自側は7隻の内2隻を失った。武蔵連邦海軍の頑張りもあったものの20隻の内8隻が撃破された。


「ここまでか・・・17対1160はきつい・・・総員撤退の準備を!」


「良いんですか艦長!?」


「やむを得ん!第16護衛艦隊と米海軍第8艦隊と合流するぞ!」


「・・・了解」


「総員に告ぐ、作戦失敗。作戦失敗。これより撤退を開始するか


海上自衛隊と武蔵連邦海軍は基地を放棄することを決定した。1160隻もいては太刀打ちできないことを確信した。


「司令部に通達、第15護衛艦隊と第9艦隊は垣基地から撤退する」


「了解。対空・対潜警戒を厳と成し、第7即応艦隊と合流せよ」


その後、ボルドー海軍は武蔵連邦海軍垣基地を占領した。連邦政府は今後米軍、自衛隊、エルヴィス軍による奪還作戦を敢行する計画を立てた。



アメリカ合衆国 国防総省


「長官、海上自衛隊と武蔵連邦海軍の共同作戦が失敗しました。敵損害40隻と戦闘機15機を撃破しましたが数で敗れました。海上自衛隊は2隻の艦艇を失いました。海軍と海兵隊の派兵による奪還を行いますか?」


「基地奪還より先に敵基地爆撃を行う。B-4無人爆撃機とF35JA支援爆撃戦闘機で石材に戻すんだ」


「分かりました。空軍に伝達します」



グレーシス共和国・デクスター 米空軍第3爆撃機飛行団


「これより敵地爆撃を開始する!目標は敵陸海空軍基地、敵ミサイル発射基地!総員搭乗!」


爆撃作戦運用機数はB-4無人爆撃20機とF35JA支援爆撃戦闘機20機の合計40機が出撃した。米軍単独での爆撃作戦であり、ボルドー陸海空軍基地とミサイル発射基地が爆撃目標である。


「まもなくボルドー国領空に到達する!総員対地警戒を厳と成せ!」


「機長!敵地よりミサイル発射を確認!回避行動を!」


「全機回避行動!一発も当たるな!F35JAは敵ミサイルを撃墜せよ!」


F35JA投下用爆弾30発と迎撃ミサイル4発搭載可能である。全20機は迎撃ミサイルを2発ずつ発射した。ボルドー側から放たれたミサイルは50発である。


「40発迎撃に成功!10発味方爆撃機に命中!墜落します!」


40発のミサイルを撃墜したものの10発が無人爆撃機6機と支援爆撃戦闘機4機が墜落した。


「爆弾投下せよ!投下投下!」


爆撃機と支援爆撃戦闘機から陸海空軍ミサイル発射基地に1000弾以上の爆弾を投下した。


「敵基地爆撃に成功!対地警戒を厳とし撤退せよ!」


しかし撤退時にもミサイル攻撃に遭い、敵から発射された30発のミサイルによって無人爆撃機5機と支援爆撃戦闘機6機が撃墜された。無事帰還出来たのは19機であった。


「損害状況を報告せよ!」


「B-4が11機、F35JA10機が撃墜されました!」


「了解」


基地帰還後、未帰還の隊員たち20人を弔った。



米国防総省


「長官、敵地爆撃作戦成功しました。ですが作戦中に敵のミサイル攻撃により21機が撃墜されました」


「そうか・・・戦死した隊員にお悔やむことにしよう」


爆撃作戦に成功したものの代償も大きかった。ボルドー国と開戦して一週間が経過し、G7側は各地で交戦し2600名の戦死者を出した。一方のボルドー国側も3000人の死者を出した。

次回はボルドー国側を描いていきます。よろしくお願いします。

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