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日米転生   作者: 照山
第7章 ハワイ編
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8.5-9 第2期地上演習 インフィニティ 5

2月4日、この日は災害対処演習が行われた。演習訓練内容は巨大地震や大雨などの自然災害時の民間人救出を目的とした訓練である。日本は数多の自然災害に見舞われるため、自衛隊の他消防・警察官130人が演習に参加した。また、大島総理も視察に来た。


「本日の訓練を開始する!今日は災害対処演習である。巨大地震や大雨・土砂災害・洪水・大雪・津波など予想できない見えない驚異に対処しなければ民間人の安全を守ることが出来ないのは明白である!より一層気合いを入れてやっていくように!そして日本国の大島総理大臣が視察に来ている。では総理、何か一言」


大島総理は集合した部隊に口を開いた。


「日本国内閣総理大臣の大島です。今日の演習は非常に重要な演習であると私は思います。なぜなら我が国は自然災害と密接な関係があるからです。日本では数多の災害に見舞われていますが幾度も乗り越えてきました。今日は皆さんには災害に対する意識上昇、危険性を確認してもらえると幸いです。以上です」


日本では年間数万の地震、何回もやってくる台風など自然に対する意識が強い。また、この世界でも地震というものは発生する。そのため各国は強力な防災装備兼ね備えているためいつ来ても万全の態勢で復興に尽力することが可能である。また、グレーシス軍は巨大土砂除去装甲車を保有している。この車を今回は地震対処任務後に使用する。


「それではまもなく訓練開始の合図を行う。所定の位置に着き次第開始する!」


参加したのは日本から陸上自衛隊施設科、災害救助部隊、消防・警察から災害復興統合部隊、米軍から対災害復興部隊、グレーシス軍から即応機動軍、エルヴィス軍から対炎装甲部隊、武蔵連邦軍から特別復興隊、アコースティ軍から災害復興軍、アズール軍から復興支援隊が参加した。


「第1に巨大地震が発生し多くの建物が倒壊したことが確認され、要救助者を救出する流れである。実際の現場を想像して訓練演習に励んでほしい。それでは始め!」


マグニチュード8以上の巨大地震が発生したというシナリオで演習が始まった。


「第3救助隊から岩隈司令へ。巨大地震の発生を確認。この揺れは市街地だと被害は深刻なものと思われます。直ちに救助に向かいます」


『第3救助隊他全部隊へ通達!巨大地震発生を確認。市街地にて複数の怪我人あり。上から落ちてくるものに気をつけて任務にあたれ』


「了解!」


災害現場に見立てたエリアに到着し、救助者役の隊員を捜索した。この救助者役の隊員は演技だろうとしても実際に災害が発生し、被害があったというようにしなければならない。


「被災エリアポイントAに到達!要救助者の捜索を開始する!」


しばらく探していると瓦礫から声が聞こえてきた


「私はここです・・・」


「要救助者発見!応急処置を開始し、速やかに病院へ搬送します!」


『こちら司令。数時間後に天候悪化が予想される。時間内に出来るだけ多くの救助者を捜索せよ』


「了解」


そして、20人の要救助者役の発見に成功し、訓練は終了した。


「これにて災害時対処に関する訓練演習を終了する!今日の訓練はもしもの時のためのものであり、諸君の迅速な行動が誰かの命を救えることができる!今日の経験を生かしてほしい。以上だ」


そしてこの日の演習項目が終了した。自然



翌日、離島奪還演習が行われた。この演習では島嶼部が敵勢力によって自国領が占領されたという想定で演習が進むことになった。


参加部隊は陸上自衛隊から第3水陸機動団第1連隊、米軍から陸軍第23師団第3海兵隊、グレーシス軍から陸軍第8師団第17陸戦連隊、エルヴィス軍から陸軍第2上陸任務軍第12連隊、アコースティ軍から第5海兵師団第6水陸任務隊、アズール軍から陸軍第9水陸歩兵団、武蔵連邦軍から第6水陸戦闘師団が参加した。


自衛隊や米軍は水陸両用戦闘車のAAV7、グレーシス軍とアズール軍、武蔵連邦軍はmarine28型戦闘車

で、エルヴィス軍はAAV8水陸両用戦闘車、アコースティ軍はtype-20水陸歩兵戦闘車を使用する。


「これより離島奪還演習を開始する!この演習の目的には島々を数多く領有する我が国にとって、水陸戦闘戦力は極めて重要になる。敵が自国の島を占領したという想定をして取り組め!では開始!」


グレーシス共和国のヴェルー島を演習場に移し、実戦さながらの演習を行った。


「第3水陸機動団第1連隊から全部隊と司令に上陸報告。占領されたヴェルー島の奪還を開始し、敵戦力の殲滅を開始する。先ほど島のビーチにて複数の敵戦闘員の存在を確認。掃討を開始する」


「作戦実行部隊へ通告。敵戦力は偵察機によると戦車を隠し持っている模様。歩兵戦力の殲滅後、戦車部隊の排除にかかれ」


「了解」


7部隊の水陸両用戦闘車28両はビーチから攻撃を受けたとの想定で戦闘を開始した。


「全部隊に射撃命令!ビーチにいる敵戦力を排除せよ!」


水陸両用戦闘車から実弾ではなくゴム弾が撃たれた。


「ビーチの敵戦力排除完了!これより着上陸を開始する!」


28両の水陸両用戦闘車はヴェルー島に上陸した。このヴェルー島の中心部が今回の離島奪還演習の奪還完了を意味する地点がある。


「全部隊から司令へ戦況報告。現在ヴェルー島に上陸成功。ゲリラ戦の恐れあり。警戒して進む」


『全部隊へ注意勧告。敵部隊は数百人規模で攻撃してくる恐れあり。警戒せよ』


「了解」


その後、奪還部隊はゲリラ戦闘員役を発見した。発見した場合、その戦闘員は交戦不可となる。


「敵戦車を第12連隊が捕捉。破壊します!破壊開始!」


戦車に見立てた的を攻撃した。


「敵戦車の走行不能を確認!残存敵戦力の殲滅開始!」


その後、ゲリラ戦を行っていた敵役隊員を確保した。


「敵戦闘員の確保及びヴェルー島奪還完了。これより基地に帰還する」


『こちら司令部。奪還任務完了の報告を受け取った。気をつけて基地に帰還せよ』


「了解」


これで離島奪還演習が終了した。参加隊員は達成感を味わっていた。



翌日2月6日、空挺演習が行われた。演習内容は演習場を市街地と見立て空挺降下を行い、油断していた敵を排除する内容である。


参加部隊は自衛隊から第1空挺団、米軍からは第37強襲旅団、グレーシス軍は第3降下軍、エルヴィス軍から第3パラシュート軍、武蔵連邦軍から第1強襲降下軍、アコースティ軍は第4輸送空挺団、アズール軍から第7空挺戦闘団が参加した。


「これより空挺演習を開始する!ここを市街地と想像し占領されたというシナリオで演習を進めていく!それではまもなく開始する。各員所定の配置につけ」


その後、各国の輸送機に搭乗した空挺隊員は演習を開始した。


「敵占領地を捕捉!用意用意降下降下降下!」


「降下!」


輸送機から飛び降りた空挺隊員は異世界の空の上から飛び降りた。その後、地面に到達した。


「空挺降下完了!強襲をかける!」


「了解!」


分隊に分かれ、演習場に示された占領完了ポイントを射撃した。


「敵占領地aを奪還」「βポイントを奪還」「θ(シータ)ポイントを奪還」「δ(デルタ)ポイントを奪還」


などと順調な動きを見せている。そして


「敵指導者の確保完了!ここに奪還完了を宣言する!」


このようにして空挺演習は終了した。終了後担当司令の大岸は


「これにて空挺演習を終了する。各員疲労があると思うため明日に備えて休むこと!」


「了解!」


第2期地上演習も残り2日。彼ら彼女らは乗り越えることができるか。

不備がありましたらよろしくお願いいたします。

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