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日米転生   作者: 照山
第8章 対外政策編
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8.5-4 裏計画 -devil shadow-

第一期地上演習の裏である計画を立てていた国があった。その国の名はボルドー国。以前G7会合にて名前が出た国である。その国の国家指導者のネオン・ベリテ・アスキーはG7国と同盟国への軍事攻撃を計画していた。


「アスキー指導、G7の第一期地上演習が終了しました。第二期地上演習が数日以内に開始する見込みです。作戦実行日はいつにしますか?」


国防相のアネスト・リオハはアスキー指導に問いかけた。


「現在の国防軍が総攻撃をかけたとしてもG7主要国を占領下に入れることは不可能。そのためにはどうすれば良いと思う?」


「兵士の士気上昇でしょうか?」


「違うな。答えは海軍輸送能力と作戦計画だ。この2つが完璧に出来なければ我が国は蹂躙される。リオハ国防相、イーオン海軍相を呼びなさい」


「分かりました」


20分後、リオハ国防相は海軍相を部屋に呼び寄せた。


「アスキー指導、お呼びでしょうか」


「うむ。今日イーオン海軍相をここに呼んだのは今後行われるG7主要国への軍事侵攻の際の海軍能力を聞きたい」


「分かりました、ではこちらの資料の海軍戦力をご覧ください。我が海軍の総兵力は5000万人、駆逐艦13万隻、輸送艦8万隻、海兵戦闘車6万両、偵察機7000機、空母40隻、海軍爆撃機2万機、燃料補給艦10万隻です」


「そうか・・・輸送艦8万隻を10万隻にすることは可能か?」


「それは厳しいのではないでしょうか?いくら我が国がG7主要国並みの国力があったとしても国防予算がとんでもない数となり、国民が苦しむことになります。ですので8万隻でお願いしたいです」


「分かった。今日はもう行って良いぞ」


「失礼します」


現在ボグドー国の国家予算は日本円に換算すると1京を軽く超える。この国は石油・石炭などの資源が豊富であることからこの数字が出てきた。


「指導、G7主要国の侵攻の際どこから攻め落とすのが最適ですか?」


「日本だ。彼の国はトウキョウを首都にしている。そこを落とせば優位になる可能性は高い。但し、民間人は武器を持たないらしい。そのため全ての交戦国での民間人に対する攻撃は許可しない。軍事関連施設のみを攻撃とする。仮に敵国民間人の殺害を一方的に行った場合、軍法会議にかけ、然るべき対応をとる」


「一方的というと・・・武装市民は撃っても良いと言う訳でしょうか?」


「解釈するとそうなるな。但しこれにも決まりがある。市民攻撃の際、狙うのは足だ」


「足ですか!確かにそれで無力化するのは最適ですね!」


「うむ。それでこの資料を見て欲しいのだが良いだろうか?」


「はい!もちろんです」


アスキー指導が見せた資料は以下の通りである。


        【G7主要国と密接な関係のある国に対する武力侵攻計画】


現在、G7による軍事演習が行われている。最後の演習が2,3か月くらいに終了するため我々はその日まで息を密かに潜めておかなければならない。そして今回作成したこの計画は今後大臣会議でも提示して修正を加えていく。


●G7主要国攻撃に関する動員兵力と非武装市民への対処

・約3000万人規模の部隊を用いて各主要都市の占領を実施し、政府・軍の機能を無力化する。

・攻撃対象は対象国の軍事関連施設、政府関係施設、特殊関連施設等である。そのため、非武装市民に対しての射撃は禁止する。

・武装市民との交戦の場合、殺害を行わず、脚部射撃を行って確保し、捕虜として施設に輸送する。


●捕虜に関する待遇

・捕虜は武装市民などに限り、衣食住の提供を行い、相手国の政府との厳密な協議の上で捕虜の扱いを決定する。


●相手国軍事施設の所有

・交戦国の軍事関連施設は使用可能であれば引き継ぐ形で使用する。

・施設破損が確認され使用不可能と判断された場合、修復を行う。


●特別兵器の使用

・特別兵器(通称:特兵)の使用は禁じる。但し、緊急時の使用を認める。

・緊急時の事態とは国家の維持または政府機能が無力化され、存亡の危機に差し迫った時に使用することができる。

・特別兵器を使用する際、厳格な条件が設けられる。

・条件はまず始めに最高指導者に確認をとった後、大臣を召集し兵器使用の確認をとる。そして現場司令官に使用許可を出す。という流れである。


    以上 今後修正あり


「なるほど・・・この計画に名前つけましょう」


「そうだなぁ~悪魔の影とでも名付けようか」


「良いですね!」


二人は今後さらに作戦計画を加速していく。

次話もよろしくお願いします。

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