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日米転生   作者: 照山
第8章 対外政策編
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8.5-1 第1期地上演習 スチールガーディアン 1

1月17日、この日から第1期地上演習が始まった。富士総合火力演習場で行われるため多くの見物人が来た。1日目の訓練は歩兵部隊による射撃演習と攻撃ヘリ使用の航空支援演習が行われる。


「総員、各部隊司令官に敬礼!」


自衛隊では大島総理と加藤防衛大臣に敬礼した。日本の影響が強いエルヴィス軍は日本人も多く、エルヴィス軍の演習参加部隊は野村麻也最高司令軍曹に敬礼した。


「敬礼やめ!各自所定の配置につき次第任務を開始する。準備開始!」


陸上自衛隊の盛山陸将の指示に従い、各部隊は所定位置に戻った。そして数分後演習が始まった。まず最初に出てきたのはグレーシス陸軍の第29歩兵隊が登場した。演習内容は自国または同盟国の領地が敵に占領されたという想定である。その後陸上自衛隊の普通科や米軍などの歩兵部隊も入ってきた。


「模擬敵陣地に攻撃を開始せよ!撃て!」


模擬敵陣は即席で作られた建物となっており、模擬敵兵はバルーンや的で例えられている。しかし実践的な演習であるため皆の顔は戦う顔をしている。


「前方に敵陣地あり。突入を開始しますか?」


「慎重に突入せよ」


「了解!」


指示通りに動いているためスムーズに演習は進んでいる。


「敵陣地前に侵入。これより敵殲滅を開始する」


模擬の敵陣に突入した7か国の歩兵部隊は協力して攻略していっている。しかし演習シナリオでは敵陣攻撃後に苦戦している状況となり航空支援を頼むのが今後のシナリオになる。そのため各員演技しなければならない。


「司令!敵兵多数!現在殲滅部隊苦戦中。航空支援を要請する!」


「了解。航空機からの支援を要請する」


そして陸上自衛隊の攻撃ヘリやエルヴィス陸軍支援隊のヘリが到着した。


「こちらα-1。上空からの殲滅支援を開始する。全機攻撃開始!」


地上演習では地上部隊が主流だが実践では苦戦したときに上空からの攻撃が無いと味方に被害が及ぶため地上演習で航空ヘリでの演習は重要になってくる。


「α-1。航空支援攻撃に感謝する」


「了解。敵の残存兵確認。殲滅を開始」


攻撃ヘリは模擬残存兵のバルーンを殲滅させるため上空からの攻撃を開始した。


「こちらβ-1。敵残存兵の撃破を確認!これより基地に帰投する!」


「了解。任務協力感謝する」


そして航空支援任務を終えたヘリ部隊は撤収した。


「敵陣地の制圧を完了。組織的抵抗は無し。任務達成を告げる」


「了解!これより1日目の演習を終了する。各自所定の位置に戻り各部隊の指揮者の指示に従え」


その後、演習終了の合図があったため1日目の演習が終了した。各部隊からは


「1日目の訓練ご苦労であった。各自反省点を考え明日に生かすように!」


「了解!」


「では本日は終了とする!解散!」


その後、各部隊はそれぞれの宿舎に戻り明日への訓練に備えた。部屋で筋トレをする者、指揮官に動きが遅いと言われる者、日本のアニメを初めて見る者、お風呂に入って疲れを癒している者など各自しっかりと休息をとっていた。


2日目、この日は戦車主体の演習が行われた。演習司令官は


「これより2日目の演習項目を開始する。今日は戦車部隊による射撃演習である!この演習は今後に生かされるだろう!各自責任感を持って当たれ!」


「了解!」


陸上自衛隊からは10式や20式、エルヴィス陸軍からは74式戦車が登場した。また、武蔵連邦軍は123型戦車や19式重装甲戦闘車、アコースティ陸軍のJ―a戦車など地球世界では見かけない戦車である。


「それでは実弾演習を開始する!各戦車部隊は合図があった後に目標の的に命中させる。そしてその的を破壊してどれくらいの面積が壊れたかでポイントを得ることが出来る。これは各自の腕に懸かっている。それでは開始!」


各国の戦車部隊が一列に並んだため非常に威圧感があった。特にアコースティ陸軍のJ-a戦車は強靭な装甲を持ち、機動力に長けているため、防衛省は2040年までに導入することを検討している。


「目標距離標準合致!撃て!」


その後、次々と戦車砲を放った後にポイント計算完了の合図が出た。


「先程の射撃演習の結果を発表する!最多得点国は日本!総得点999点!おめでとう!」


得点の採点基準は撃ち方、角度、命中率、操縦などで判断される。しかし自衛隊員は少しがっかりしていた。なぜがっかりしているのかとグレーシス陸軍戦車隊隊長のベギドは関河戦車長に質問した


「1位になったのは嬉しかったが我々は完璧を目指していた。そのため残りの1点入らなかったのがとても悔しい。次あるとしたら確実に取っていく」


これには驚きを隠せなかった。まだ見ぬ日本人の性格にこの話を聞いていた者は日本を見習うべきだと思った。そして2日目の演習終了の呼び掛けがあった。


「これにて2日目の演習を終了する。各自溜まった疲れを癒し明日以降の演習に備えるように!では以上とする!」


2日目の訓練が終了した。明日以降の訓練も忍耐力・行動力が注目されるためほとんどの人は早めの睡眠を取った。

少し遅れましたがよろしくお願いします。

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