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日米転生   作者: 照山
第6章 戦後編
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7-7 同盟の介入

新国際同盟 国家間安全保障会議


11月初頭、日本・アメリカ・アコースティの間で戦闘が長引いているという報告を受けて3ヵ国に対し早期の終戦と譲歩を呼び掛けた。しかしアコースティ側はこの会議の参加は無意味とし欠席した。日本の国同大使の古本光一代表は安保会議で


「我が国らは以前アコースティ側から休戦を提示されましたが、向こう側から攻撃を仕掛けたのにも関わらず逃げるというのは『逃げ』であり、許されない行いだと思います。」


古本代表の隣には畠山新世界大臣の姿もあった。彼も演説を行った。


「先ほどの古本代表の申し上げた通りこれまでのアコースティ側に対する処置は正当な自衛であり、国民と財産を守るための当然の行動であることからアコースティには終戦または領土割譲による終戦なら受け入れます。」


日本側の演説後、議長のサルーン・グラン・セルギ安保議長は


「日本側の発言は以上です。次にアメリカ側にお聞きします。」


アメリカのグレート・マット大使が立ち上がり話を始めた。


「我が合衆国とアコースティとの対立は2か月前に遡ります。この件は全員知っていると思って話を続けます。この件により合衆国民に危害が及ぶ可能性が出てきたことによる当然の処置だと考えています。かなり長引いていますが年度内には強制的に終わらせるつもりです。」


「ですが先の世界戦争がついこないだ終わったばかりなのにも関わらず再び同じ道を歩むことは避けたいのがこちら側の意見です。」


アメリカは自国領と国民に危害が及んでいる状況に対する適切な処置という意見にサルーン議長は反論した。グレート大使はぐうの音も出なかった。つい数ヵ月前まで世界を巻き込む戦争で多くの民間人と同胞が亡くなったことでサルーン安保議長は再び同じ道を歩まないように模索している。


「我々国際同盟は3か国に対し武力行使停止を求めます。効力は明日から無期限です。それ以降戦闘が続くようであれば3か国に宣戦布告し、平和を脅かす重大事態と見なし、国際同盟軍を編成し武装解除を行わせます。日本・アメリカ・アコースティの代表の方はそれでよろしいですね?我々は強固な立場でいきます!」


「「はい・・・」」


もし仮に明日16日以降戦闘継続が確認された場合国際同盟は武力を用いての軍事制裁を3か国に行い、武装解除と無期限の占領を行うと警告した。日米側の大使は国際同盟の警告に応じることを決め本国に報告した。



日本国 総理の部屋


「総理、先ほど安全保障会議が終了しました。」


「そうか!向こう側の対応は?」


「明日以降の武力行使を固く禁ずると・・」


「やはりか・・もし明日以降も戦闘継続していたらどうなるんだ?」


「軍事的制裁を科し、国際同盟軍を編成して自衛隊・米軍・アコースティ軍の武装解除を行い、無期限の占領を行うと警告を受けました。」


「!?」


大島総理は険しい顔をしていた。


「無期限占領、武装解除か・・・厳しい措置だ。」


「受け入れますか?それとも続けますか?」


大島総理は苦渋の選択に迫られる。しかし武装解除と無期限占領を行われるよりかは戦闘停止の判断が無難である。


「加藤くんにも伝えてくれ。明日以降の戦闘停止を命令すると。」


「分かりました」



防衛省


「防衛相。総理から緊急です。」


「何だ?」


「明日以降の自衛隊行動を一切停止すると。応じない場合は国際同盟軍が日米とアコースティに進軍し、無期限の武装解除と占領が行われるためだと。」


「国際同盟には抗えん・・・ここは撤退させよう。」


日本政府は国際同盟の警告に従い、ハワイ方面に展開中の自衛隊部隊に対し撤退命令を出した。これに対し国際同盟は協力感謝の意を示した。



アメリカ合衆国 大統領室


「大統領。明日以降の米軍行動を停止させます。よろしいですか?」


「うむ。あのような国際同盟の決断があるなら我々は一線を引くしかない。部隊の行動停止を命じる。」


「了解です。」


アメリカも国際同盟の警告に恐れ、ハワイの米軍に対し一切の戦闘を停止させた。またアコースティは国際同盟の警告に渋々応じ、やむ得ず武力停止を行った。


在日米軍撤退時のアコースティ軍の攻撃事件から2ヶ月、国際同盟の強硬介入でそれ以上の戦線拡大を阻止することに成功した。国際同盟のサルーン安保議長は3か国の行動と判断を称えた。

少し遅れましたがよろしくお願いします

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