7-2 武力攻撃
「何だ今の音は!?」
「航空基地にミサイル攻撃!整備員8人負傷!戦闘機12機大破!」
この報告から敵が攻撃してきたことを確信した。
「総員に告ぐ!これより非常事態を発令する。残存戦闘機で対処する!残ってる戦闘機は何機だ?」
「およそ15機です!」
「全機発進させる!」
「了解!」
早速第70戦闘飛行隊は岐路に立たされた。その時敵のミサイルが向かってきたことを司令官は感づいた。
「全員伏せろ!」
予感通りミサイルは司令部に命中し内部に衝撃が走った。その後、司令部の一部が崩落し瓦礫に埋もれた隊員もいた。
「救助活動と戦闘機出撃開始!」
その後、15機のF22戦闘機は敵航空機の破壊任務を行った。その結果攻撃してきた敵航空機の主力を撃墜したものの航空基地に帰投できたのは12機だけだった。
「今連絡があり、海上自衛隊が先程アコースティ海軍と交戦。護衛艦1隻を失うもアコースティ第5特殊海軍全滅を完遂だそうだ。」
そしてアコースティ海軍と交戦した海上自衛隊はハワイに到着し、初動の武力攻撃に対応できなかったことをお詫びした。
「第1護衛艦隊艦長の飯田です。この度は初動の武力攻撃に間に合わなかったことを深くお詫びします。」
「いえいえ。こちらも混乱してしまって対応できませんでした。」
この攻撃によって米軍の士気は高まった。10月4日、敵の攻撃が少なくなってから3日の間に第7艦隊などの米軍の増援が次々と到着。準備は確実に整った。
「第1護衛艦隊と第7艦隊は速やかにハワイ沖へ!敵の航空戦力飛来時に迎撃せよ!」
『了解。』
「そして第18空挺師団と第22海兵師団は市街地戦闘を想定して配置につけ!」
『了解!』
そして全部隊の所定地域の配置が完了した。しばらくして
「こちら第1護衛艦隊より司令部へ。敵航空戦力の飛来を確認。迎撃を開始する。」
『こちら司令部より第1護衛艦隊と第7艦隊へ。敵航空戦力の迎撃を開始せよ。』
「了解。」
第7艦隊の駆逐艦から10発、護衛艦から8発の迎撃ミサイルが発射された。発射された迎撃ミサイルは敵航空機を次々と撃墜していく。
「敵航空機からミサイル発射を確認。護衛艦「こうづけ」で対処する。」
『こちら空母『ロナルド・レーガン』より護衛艦「こうづけ」へ。貴艦に10発以上のミサイルが向かっていることを確認。こちらでも対処する。』
「了解。」
護衛艦「こうづけ」は原子力護衛艦として就役して以降初の実践となる。威力はいかなるものか。
「対空ミサイル発射!撃て!」
原子力護衛艦「こうづけ」は核も搭載可能な護衛艦であるがまだ日本は2発の実験核兵器しかない。また、今回は実験核兵器は積んでいない。
「敵ミサイルの迎撃完了。これより敵地を攻撃する。」
そして第7艦隊空母「ロナルド・レーガン」から第7空母戦闘飛行隊からF35戦闘機30機が発艦した。
「これより敵航空基地へ反撃を開始する!」
初戦劣勢となった米軍はここから大きく反転攻勢へと向かうことになる。
次回もよろしくお願いします。




