6-14 停戦協定
9月15日、ホノルルにて日本・アメリカ・アコースティ海上王国の3か国で停戦協定が結ばれた。理由としてはアメリカ政府はこれ以上の戦線拡大は民間人に犠牲が及ぶを恐れたからである。
「これより停戦協議を開始します。事の成り行きを確認します。」
日本側代表の椙島耕三が話を始めた。
「撤退中のアメリカ第7艦隊はハワイの米軍基地へ航行中にアコースティ第4特殊海軍と遭遇し警告を行うもこれを無視。その後両国は交戦。そして自衛隊が後方支援を行った。以上で間違いありませんね?」
「はい。」
アメリカ代表のポール・ジョンとアコースティ代表のディエンビは返事をした。
「現在アコースティ第4特殊海軍の艦艇は日米の1年間の共同管理を行う予定です。異論はありませんか?」
「来年には返していただけるのですよね?」
「もちろんです。しかしその期間中に我々の国に攻撃または日米両国民の虐殺などを行った場合は我々は宣戦布告とみなし、軍事作戦を開始します。また、貴国の第4特殊海軍は今後1年は空白となりますが再編成などはせずそのままでお願いいたします。」
「分かりました。節度を持って参ります。確認ですがあの島は貴国の島なのですよね?」
アメリカ代表は
「はい。ハワイ島は我々アメリカ合衆国固有の領土です。」
アメリカ代表は日本が抱えていた領土問題がここまで面倒くさいものだと初めて分かった。
「もし貴国が我が合衆国固有のハワイ島に侵略した場合は何らかの軍事措置を取ります。」
数時間続いた会議はアメリカの武力行使使用の条件を話して終了した。大まかに結ばれたものは以下の通りだ。
一,アコースティ第4特殊海軍の1年間の日米共同管理
ニ,捕虜の取り扱い
三,ハワイ島の領有権
四,日米武力行使条件
五,賠償金
である。四の日米武力行使条件には3つある。1つ目はハワイ島にアコースティ軍または非同盟国の攻撃に対する日米共同作戦の展開。2つ目は民間人に危機が迫った場合、対処しきれない場合など。3つ目は侵略の予兆があった場合の先制攻撃である。終了後、ハワイ島の食事や建物を観察し
「(上陸するとこにしてはよいところかもしれない。ここに印をつけて味方が分かるようにしよう。奴等あんなこといってるけどどうせ建前なんだ。出来っこない。)」
「ディエンビさん!そろそろ空港に!」
「はい。今行きます!」
アコースティ代表のディエンビは不気味な笑みを浮かべ帰国していった。今後再び交戦することはないだろうと日米は考えていた。
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