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日米転生   作者: 照山
第6章 戦後編
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6-15 日米会談 2+2

9月20日と9月24日に東京とワシントンで日米は2+2閣僚会議を開催し、緊急時の自衛隊とアメリカ軍の行動について話し合われた。在日米軍が撤退した今の日本は防衛力に力を注いでいる。アメリカはその日本に有事法制の更なる整備を求めた。


「現在アコースティ海上王国はハワイ侵略を企んでいるかと思われます。」


「加藤くん。それはなぜかね?」


アメリカのチューズ国防長官は加藤防衛大臣に問いかけた。


「理由としては1つしかありません。この前の停戦協定を結んだ会議にてアコースティ海上王国のディエンビ代表は会議終了後単独で海岸を歩いていました。上陸地点を選別していた可能性があります。」


「その証拠はあるのかね?」


「目撃者によると彼はメモをとっていたようです。」


チューズ国防長官の脳裏に浮かんだのは最悪のシナリオであった。


「現在米国第7艦隊は整備点検で一旦グアムに戻っています。その時に敵が攻撃を加えた場合到着が遅れる可能性があります。到着遅延により現地住民の安全が脅かされるかもしれません。ハワイには2000人の米軍が駐留しています。日本からも自衛隊の小規模派遣をお願いします。」


加藤防衛大臣は難色を示しながらも


「分かりました。数百人程度の部隊派遣を検討します。」


「ありがとうございます。」


その後、日米の2+2は話が長引いたため24日にワシントンで2次会議を行った。


24日ワシントン


「加藤防衛大臣。米軍第3偵察師団から緊急の連絡です。アコースティ海上王国軍の艦艇や兵員が終結していることを確認しました。注意が必要です。」


国防長官は緊張した面持ちで話していた。


「国防長官。それは非常に危険な状況です。米軍と自衛隊の先制攻撃で制圧を開始したいところですが難しいかもしれません。ですので米第7艦隊のハワイ島再集結を提案します。修理は終わっていますか?」


「10月1日に終了します。その時まで敵が動かなければ最短で10月3日に到着して迎い打つことができます。」


「それでいきましょう。我が国も第1護衛艦隊と第1護衛空母艦隊の派遣準備を命令します。」


「分かりました。新情報が入り次第日本に通達します。」


その後、加藤防衛大臣と川野外務大臣は緊急帰国した。加藤防衛大臣は大島総理にアコースティ軍が軍を集めているのと侵攻準備を進めていることを米空軍が確認したことを報告した。


「やはりそう来るか・・・加藤くん。直ちに自衛隊に部隊派遣準備を命じなさい。これは一刻を争います。」


「了解です。」


9月24日午後5時日本政府は第1海上師団に派遣準備を命令した。夕方のニュースでも


ーー海上自衛隊 ハワイ沖に派遣へ 米軍と共同作戦を展開かーー


SNSの検索トレンドでも ーー自衛隊派遣ーーやーー戦争ーーがトレンド入りした。


アコースティ王国は日米と事を構える用意があるようだ。日米はハワイ有事の可能性に緊張感を漂わせていた。

第6章もうすぐ終了です。よろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[一言] アコースティ国王、まだ 『ハワイを手に入れる』 ことを諦めてないんですか。 なぜ、そこまで執着するのでしょうね? もし、もう一度やられても諦めないようだったら、アコースティ王には消えてもらう…
[気になる点] イギリス全然ふれてないけどどうするの?
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