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日米転生   作者: 照山
第6章 戦後編
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6-9 行く手を阻む者(1)

アメリカ海軍第7艦隊。8月30日現在アメリカへの撤退が命じられたため第7艦隊はハワイへと航行中であった。空母「ロナルド・レーガン」は前方に数隻の軍艦を確認した。艦長のジェル・ウォンは偵察ヘリコプターと護衛ヘリコプターを発艦させた。


「ジェル艦長。これより不明軍艦隻の接触を試みます。」


「了解。不測の事態に備えてF35の用意はできてある。」


発艦した偵察ヘリコプターらは航行中の軍艦を追尾し無線を発した。また、軍艦と第7艦隊は同じ方向に向かっていることが分かった。


『こちらアメリカ合衆国海軍第7艦隊所属航空偵察部隊。貴艦らの航行目的地を知りたい。応答を願う。』


偵察ヘリらが発した無線は国籍不明の軍艦に伝わった。しかし


「艦長。不明軍艦応答しません。どうしますか?このままだとハワイに到達しますよ?」


「分かっている。もう一度無線で伝えろ。」


「了解です。」


航空偵察部隊は再度無線で警告した。


『再度警告する。我々はアメリカ合衆国海軍第7艦隊所属である。貴艦らはこのまま進むといずれ我が国の領海及び領土に到達する。警告無視の場合は威嚇攻撃を開始する。』


すると強力な通信を傍受した。


『我が国はアコースティ海上王国第4特殊海上軍。我々はこの先にある島を占領する。』


不明軍艦はアコースティ海上王国の特殊海軍だと分かった。ジェル艦長は


「ハワイを占領だと?現地民間人が危ない。」


『艦長。敵はハワイ占領を企んでいます。先制攻撃を開始しますか?』


「まだだ!もうすぐ横須賀から撤退中の米艦隊と合流する。しばらく待機!全艦に告ぐ。対空警戒を厳としいかなる攻撃にも備えよ。国防省(ペンタゴン)に連絡せよ。」


『了解!』


第7艦隊はアコースティ海上王国を敵認定した。空母「ロナルド・レーガン」はF35部隊に出撃準備を命じた。


第7艦隊6隻とアコースティ第4特殊海軍13隻は15時間のにらみ合いが続いた。また、横須賀から撤退中の第10空母打撃・潜水艦隊は6の駆逐艦と2隻の潜水艦、1隻の空母がようやく到着した。これで米海軍側は15隻となった。


「横須賀からの援軍感謝する。」


「いえいえ。我々たちでハワイの住民を守りましょう!」


ハワイまで数千キロとなった地点でジェル艦長は攻撃命令を出した。また、国防省からは自衛戦闘を開始しハワイに住む民間人を保護することが命じられた。


「F35出撃開始!全艦。艦対艦ミサイル発射用意!横須賀援軍艦隊。魚雷攻撃を開始せよ!」


ジェル艦長は全艦に攻撃指示を出した。アコースティック第4特殊艦隊艦長のアディダ・メルマは


「敵が攻撃を開始した。自衛のための措置を取る。」


「了解。」


8月31日、アメリカ軍とアコースティ海軍との海戦が始まった。白旗を挙げるのはどちらか。

次回行く手を阻むもの(2)を書きます。よろしくお願いします。

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