6-2 第二次東京裁判(1日目 C級対象者)
5月6日、日本の東京で戦争裁判が行われた。階級はS級、A級、B級、C級で振り分けられている。各階級の内容は
S級・・・非人道的行動や他国に多大な被害を被らせた人物。判決は死刑。
A級・・・S級対象者の協力を行った人物。判決は終身刑
B級・・・民間人に対し戦争協力等を行った人物。判決は懲役20年以上
C級・・・B級対象者の協力に加担した人物。判決は懲役10年以上
となっている。
6日午前10時、92年ぶりの東京裁判が開幕した。日程は6日からC級対象者、12日からB級対象者、20日からA級対象者、来月3日からS級対象者となっている。また、4月下旬にはB級、C級対象者の人数と場所が決定していた。
「裁判長の弘前です。これより第2回東京裁判1日目を開始する。よろしく願う。」
裁判官弘前一翔は丁重に挨拶した。C級、B級裁判担当の裁判長に任命された弘前は裁判官に如月智也、大仏敬太郎、持山慎一になった。
「これよりC級、B級戦犯裁判を開始する。まずC級対象者の判決は10年以上の懲役・労働が下される。また、対象者が牢屋等で脱走・脱獄をしたもの、傾向があるものには追加懲役5年が追加される。心して注意するように。」
注意事項説明後C級裁判対象者代表30名が10人ずつ入室してきた。
「番号C-1~C-10の入室確認しました。」
「では裁判を始める。被告人C-1~C-10君たちにはB級対象者に対し戦争協力に加担したことによる疑いが出ている。これに間違いはないかね?C-1。」
C-1のボルガはうつむいたまま首を縦に振った。
「他の物も似たようなことをしたのは確かかな?」
「はい。その通りです。」
C-2以降の連合国の代表者は首を縦に振った。裁判官は
「最後に君たちに話したいことがある。それは人を思いやることだ。思いやりある人間こそ素晴らしい人になると私は思っている。では退室したまえ。諸君らの再生を楽しみにしている。」
その後、C-11以降の対象者全員に罪内容を説明し確認した。最後にC級対象者全員を集め
「先程も話した通り君たちにはまだチャンスがあることを肝に命じておいてほしい。その間には10年間という考える時間がある。我々は君たちが立派な人間になることに期待している。以上だ。」
C級対象者の目には多くの涙粒があった。対象者はこれからは道を踏み外さないようにしていこうと誓った。
今回C級対象者は10万人、B級対象者は4600人、A級対象者は3万人、S級対象者は20人となった。各国の代表者は今後どんな心境で裁判を受けるのか
東京裁判は全4回描きます。よろしくお願いします。