5-26 首都攻略(3)
首都攻略戦が開始されてから一週間が経過した1月11日。同盟国軍によって攻略され降伏した国は5国に及び、その国の指導者は逮捕され国際同盟の管理下に置かれた。
『全部隊に連絡。現在敵連合国25ヵ国の内、5ヵ国の降伏が確認された。降伏した国は現在国際同盟の管理下に置かれている。管理下の国はアジェン王国、ユーベ共和王国、テーベ帝国、ドイル民主共和国、ドリト王国である。しかし残り20ヵ国程度降伏していない。以上だ。』
連絡通信後、各隊員は各都市での戦闘を再開した。一方アズール社会主義共和国の首都グレナダでは航空支援部隊がアズール政府の関連施設や軍事施設を攻撃するなどしている。
「敵軍事基地の主要基地の破壊に成功。これより敵国防省にミサイルを撃ち込む。」
同盟国空軍の航空部隊にはF15,35,16,2,12式戦闘機などの編隊で攻撃している。
「こちら航空支援部隊長の長谷川。地上部隊の状況を教えてくれ。どうぞ。」
「こちらアズール攻略部隊長の田渕。現在市街地方面にて武装した民間人の対処中。また、別動隊から空爆支援を要請された。至急応援求む。」
「了解。至急援護に向かう。」
アズール社会主義共和国の空軍は同盟国空軍と共和国内各地で空中戦を繰り広げ、アズール空軍の航空戦力を全滅させ、制空権を握った。また、海上方面ではオペレーション【piece】終了後、大規模な先戦闘は起きていないが中規模小規模な海上戦闘が起きている。こちらもアズールは海軍が激減し、制海権を握り、作戦開始から一週間で優位に立った。
「新たな武装市民を確認!足に発砲せよ!」
「くそ!次から次へと。この国は民間人を盾にするのか!」
武装市民は軽い銃から重装備で攻撃してきたりする。アズール軍よりも武装市民の方が非常に厄介である。また、高校生くらいの身長の青年が武器を持ち、大人と混じって攻撃してきた。
「何!?この国は子供にまで武器を持たせるのか!いずれこの国の指導者は粛清されるな。」
その後武装市民は攻略部隊によって排除され、捕虜として引き渡した。
「こちら攻略部隊長の田渕。長谷川首都攻略司令官に報告。先程武装市民の中に未成年が武器を持って攻撃してきた。我々の予想としては武装市民はアズール軍の盾代わりとされていると思われます。」
『こちら長谷川。報告を受け取った。今後のアズールの処遇だが武装市民を盾にしているとなるとかなり厳しい制裁を加えなければならない。以上だ。』
「了解。」
その後、同盟国の政府は武装市民の取り扱い方を非人道的行為として非難した。
首都攻略戦も残りわずかです。よろしくお願いします。




