5-27 首都攻略(4)
アズール社会主義共和国の首都攻略開始から1ヶ月が経過した。この時点で既に14ヶ国が同盟国に降伏している。2ヵ国は自衛隊の単独攻略で降伏させ、国際同盟との共同占領を現在行っている。また、アズール社会主義共和国政府に降伏勧告を出し、早期の無条件降伏を促した。
アズール社会主義共和国 軍事会議室
「ウェポン殿、この戦況いかがいたしますか?」
「正直言うと非常に厳しい状況だ。しかし我々はあらゆる手段を用いて敵を排除しなければならないし、降伏の2文字は我々にはない。」
「もちろんであります。」
「ウェポン殿!国防部が再び攻撃を受けました!」
「何!?全戦闘機を発進させろ!」
「無理です!」
「な!何故だ!」
「現在国内にある戦闘機がほとんど破壊されてしまいました!」
「くそ!」
ウェポンは悔しさ紛れにこう呟いた。
「この国はどうなってしまうんだ!」
その後、軍事会議は数時間続いた。しかし明確な計画が立てることが出来なかった。そして、残りのアズール軍の残存兵力は残り僅かになってきている。会議終了後、ウェポン他数人の部下が話をしていた。
「武装した市民を敵に仕向けるんだ。」
「しかしそれだと国際同盟から更なる非難を浴びることになります。また、アメリカとやらが核という一瞬で街を破壊する武器を持っていることをご存じですよね!?」
「いいから黙って私の言うことを聞くんだ!」
「・・・分かりました。」
ウェポンはこの国の指導者と国防相を兼任しているためかかなり苛立っている。また、部下が出ていった後も「我々は降伏しない」と言っていた。
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国際同盟 主要国会議
「現在アズール社会主義共和国の首都を攻略中ですが、敵は更なる武装市民を用いて我々を攻撃するでしょう。どうでしょうか我が国のドローンを用いるのは。」
日本とアメリカには攻撃型ドローンを多数保有している。同盟国はその事を知っている。
「良い考えではないでしょうか。ドローンなるものを使えば我々の戦力は維持できるかと思われます。しかし、政府関係の建物内には侵入できないためそこからは人力でいかなければならないでしょう。」
「それは名案ですね。」
その後主要国は攻撃型ドローン攻撃を行うことで一致した。そうすることにより兵力温存をすることが可能なのだが、武装市民に対しては難しいのかもしれない。対武装市民には地上兵力で対処しなければならないからだ。
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首都グレナダ 同盟国軍占領基地
「全員に連絡がある!明日2月13日より攻撃型ドローンの投入が決定された!上層部は兵力温存が目的らしい。全員気を抜くなよ!?」
「了解!」
「それと司令部からもう1つ。それh首都攻略は3月中に終了せよとの情報が入った。しかし現在我々は敵を降伏寸前まで追い込んでいる。3月中に任務完了と言われたが今月中に終わらせてしまおう!」
「おお!やってやるぜ!」
部隊内の士気は更に上昇した。敵政府内はかなりの焦りが来ている。ここからが正念場となるだろう。
首都攻略ももうすぐ終了です。次回もよろしくお願いします。