5-24 首都攻略(1)
アズール社会主義共和国 首都グレナダ
1月4日、オペレーション【piece】終了と共に首都の攻略が開始された。アズール方面に日本・アメリカ・グレーシス・武蔵連邦国など9ヵ国が攻略戦に参加した。また、連合国側の首都の攻略は同時に行われる。
「本日1200(ヒトフタマルマル)より敵首都攻略を行う。各自準備されたし!」
同盟国軍共同基地には各国の最新鋭の装備が集っている。そして、今回の作戦は敵国首都を陥落させるだけでなく、主導者の逮捕も含まれている。
「本作戦の概要を伝える。まず、グレナダ近郊を占拠し、航空支援のもと潜伏中の敵を排除する。作戦成功したらビールおごるぞ!」
そして12時、作戦が開始された。
「作戦を開始する。繰り返す作戦を開始する。隊員は所定の位置に付き、来る戦闘に備えよ。」
輸送機での移動組や装甲車両での移動組、海からの移動組など様々な方向へと行った。
「現地到着次第、敵首都内に侵入する。途中敵を発見次第殲滅をせよ。」
「了解。」
「こちらアズール首都攻略部隊。全部隊に通達。これは訓練ではない。己の限界を知り、その先へと進むのだ。」
『了解!』
無線から緊張感のある声が聞こえた。
「そして司令部に連絡。首都到着と同時に総攻撃を開始する。航空支援も各首都に派遣するよう要請する。」
「こちら司令部。貴殿の要請を受理した。部隊到着時には航空支援部隊がいるだろう。」
『了解。』
通信終了後、部隊通信で必勝の合言葉をかけた
「勝者には平和あり!」と
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コルカタ帝国。この国はアズール社会主義共和国と親密な関係を持っており、世界戦争では連合国として同盟国と戦争している。連合軍司令部から敵軍接近中の情報が入り、特殊部隊の配置を行ったり、攻撃型航空機による警戒を行った。
「異常があればすぐさま知らせろ。小さなことでも良い。」
「隊長報告がございます。」
乗組員のアワーが話しかけた。
「5分ほど前海軍基地が攻撃を受け敵揚陸艦が上陸を行い、我が軍と交戦しました。」
「それでどうなったんだ?」
「我が軍の部隊は全滅。ブルーメ海軍基地は敵の手に・・」
「くそ!不味いことになった。司令部に報告し、指示をもらおう。」
「了解です。」
次第に連合国の首都に忍び寄る同盟国軍の足音。連合軍は死守することができるか否か
5章もラストスパートです。これからもよろしくお願いします。




