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お菓子②

短くなってしまいました。



「それではお兄様、まずは説明いたしますわ!」


味見用に全てのケーキを切り分け、レイフォードの前に用意したリュリアーナはケーキを指差しながら一つ一つ説明していく。


「こちらがパウンドケーキですわ。お味がプレーン、紅茶、レモン、バナナですの!そしてこちらが、シフォンケーキというもので、フワッとした食感が特徴ですわ!お味はプレーン、いちご、チョコレート、紅茶ですわ!次はこちら、マドレーヌというお菓子でお味はバターのみですわ!こちらはいちごタルトというケーキで、たっぷりといちごを使いましたの!甘さと酸味がちょうど良いと思いますわ!そしてこちらがガトーショコラというチョコレートを使用したケーキで、最後にこちら、バターたっぷりのクッキーですの!どれもわたくしの自信作ですわ!安心して召し上がってくださいませね!」


レイフォードに説明しているうちにだんだん自信たっぷりな態度になってしまい、ドヤ感が出てしまったがそれも仕方ないと思う。

だって本当にすごく美味しそうにできたんだもの!

きっと見た目以上に味も文句なしなはずだわ!


レイフォードはリュリアーナの説明を、うん、うん、と相槌を打ちながら真剣に聞いていてくれた。


リュリアーナの説明が終わると「じゃあさっそくいただこうかな」とレイフォードがフォークを持ち、1番最初に説明したパウンドケーキを口に運ぶ。


「んっ!何これすごく美味しい・・・。リーナ、とても美味しいよ!今まで食べたことがない!」


こっちは・・・と、どんどんレイフォードの口にケーキが入っていく。

レイフォードは一つ一つ噛みしめるように、味わうように食べてくれた。


レイフォードがカタッとフォークを置いたなと思ったら「あっという間になくなってしまったな」と残念そうに見える顔でリュリアーナを見た。


「えっ!?食べ終わるの早すぎませんか!?結構あありましたのに!」


リュリアーナが驚くと、レイフォードは「あまりにも美味しかったものだからつい、ね」と頬を少しだけ赤く染めていて、そんなお兄様もかっこいいわ!と思う。


そんな温かな空気の中、レイフォードがにこやかに爆弾を落とした。



「それで、いつこんなお菓子を思いついたんだい?

———リーナ、いや、”君”は誰なんだ?」

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