表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/19

計画

読んでくださってありがとうございます!

あらすじと1ページ目を少し変更、修正しました。



自室に戻ってきたリュリアーナはさっそく机に向かい、ペンを持つ。


さて、整理しましょうか。


”私”は日本で18歳まで生きていた。

そして最後にプレイしていた乙女ゲーム、【国愛(くにあい)】が今、”わたくし”が生きているこの世界に酷似している。


わたくしが住むこの国の名前はローレンス王国。

ゲームの題名にもある、国立魔法学園があるのもローレンス王国。


ヒロインはミンムート男爵家の一人娘で、デフォルト名はカレンだったはず。

透き通るような水色の髪に、金色の目を持つ愛らしい見た目の少女。


そしてゲームの攻略対象者は5人。

一人目がこの国の第一王子である、ハルジェン・ローレンス。


二人目が第二王子であるアルフィン・ローレンス。


三人目がカンティンス公爵家長男であり、宰相の息子でもある、ダリウス・カンティンス。


四人目がジェンダー侯爵家長男であり、王国騎士団長の息子である、ディオルグ・ジェンダー。


五人目が王国ギルド長の息子、ジェノヴァ・ゴードン。


それから攻略キャラ五人に対して一人ずつ悪役令嬢がいて、そのうちの一人が第一王子ルートで登場するリュリアーナ・シュベルツァである。


ここまで思い出したことをノートに纏めながら、ふとゲームのことを考える。


このゲーム、攻略キャラが王道すぎてそんなに好きではなかったのよね・・・。

第一王子は甘々系

第二王子はヤンデレ系

宰相の息子はクーデレ系

騎士団長の息子は脳筋系

ギルド長の息子はツンデレ系。

でもギルド長の息子を攻略する前に死んでしまったから、そのルートだけあまり詳しく分からないのよね・・・。

しかも”私”が大好きなキャラは攻略キャラではなくて、魔王と一緒に登場する魔王の息子だから、本編をちょっとスキップしてるところもあって曖昧なところも多いのよね・・・。


でもせっかくゲームの世界に転生したのだから、ゲームではできなかった、魔王の息子とイチャイチャしたい!

そして国外追放も処刑も回避したい!


そのためにはまず、レベル上げと魔法の練習を頑張るのと、魔王の息子に会いに行こう!


そうと決まれば、自分の魔法属性を確認しなければ練習できないけれど、この国では10歳の社交界デビューの時でないと自身の魔法属性を知ることができない。


10歳になるまで待っていたら第一王子の婚約者になってしまうじゃないの!

どうにか今知る方法がないものか・・・。

こんな時転生者のチートスキルとかで”鑑定”が使えたらなぁ・・・。


そんなことを思った時、目の前がぱぁっと明るくなり、目の前にゲームでよく見るステータス画面のようなものが現れた。





・・・ぇえ!?す、すてーたす画面!?

なんで!?いや、え!?



混乱する頭を落ち着けようと左右に頭を振り、再度目の前に現れたものを見る。



————————————————————

名前:リュリアーナ・シュベルツァ

種族:人間(転生者)

性別:女

年齢:8

職業:公爵令嬢

Lv:1

HP:50000

MP:50000


魔法属性:全属性(風、水、氷、火、土、光、闇)

スキル:鑑定(Lv10)

無限収納(時間停止機能付き)

料理(Lv5)

お菓子作り(Lv10)

家事(Lv5)

称号:女神の愛し子(精霊に愛される)

————————————————————





・・・ん?んんん?

なんなのよこれは!!!

レベルに対してHPとMPがありすぎじゃない!?

魔法全属性!?なにそれ!?チート!?

これがいわゆるチートなの!?

さらに鑑定スキル持ってるの!?

しかもスキルレベルは10が最大だったはず・・・。

無限収納(時間停止機能付き)・・・は便利ね!

料理とか家事って前世の経験からかしら?

お菓子作りが大好きでよくやっていたのよね。

って、なんか称号ついてるじゃないの!!

女神の愛し子?精霊に愛される?

なんなのよそれは!


この国で精霊が住む場所といえば・・・

んーと、あ!聖なる森だわ!

てことは、わたくしの住むシュベルツァ領の隣に魔の森があって、その奥に聖なる森があるから・・・、まず先に魔の森に行って魔王の息子に会うのとレベル上げをしてこようかしら!

その後で聖なる森に行って精霊に愛されるというのがどういうものなのか確認してきましょう!

愛される、という内容次第では処刑ルート回避に繋がるかもしれないわ!


ノートにやることリストを書き終えたリュリアーナは、魔の森に行く準備を始めるために立ち上がった。


ふ、と時計を見るとそろそろ夕食の時間になろうとしている。


あぁ、今日はもう無理ね。

準備だけしておいて、明日向かいましょう!

明日は絶っ対に魔王の息子に会うわよ!!



ガッツポーズを決めたところでメイドが夕食だと呼びにきた。

怪訝な目で見られてしまったのは忘れよう・・・。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ