昼食
感想くださってありがとうございます!
評価もブックマークも増えていて、本当に嬉しいです!
更新遅くて申し訳ないですが宜しくお願いします!
ユリシュティの部屋に案内をしてもらい、無限収納から今朝作ったサンドイッチ入りの籠を取り出す。
もちろんスキルを使っているのがバレると大変なので椅子の陰からこっそり取り出した。
籠からサンドイッチやスープを出してテーブルの上に並べていく。
すでに食器が準備済みなのを見て、さすがだなと思う。
魔王邸はメイドも優秀のようだ。
「森でお昼にする予定でしたので、あまり大したものはありませんけれど召し上がってくださいませ!」
ユティ様に召し上がっていただくなんて、朝早く起きて作った甲斐がありましたわ!
リュリアーナは心の中でほそく笑む。
それはもう、とても満足そうに。
好きな男を落とすなら、まず胃袋を掴みますわ!
「ユティ様、こちらがベーコンレタスサンド、その隣がトマトレタスサンド、この3つは3種類のジャムを使用したサンドイッチですわ!ぜひこちらのスープも召し上がってくださいませ!」
説明を終え満足感に浸っていると、レイフォードが「リーナ、僕も食べていいんだよね?」と笑うのを堪えるように自身の口元に手を当て問われた。
それに気付き、ユリシュティにのみ説明していてレイフォードの方を見ていなかったことを反省する。
「失礼致しましたわ!もちろんです、お兄様!たくさん召し上がってくださいませ!」
「あぁ、ありがとう。いただくね」
「僕ももらうね」
自然と笑みが出てしまう頬を両手で押さえてユリシュティの様子を伺う。
あぁ、大丈夫かしら?
ユティ様のお口に合うかしら・・・。
ドキドキしながら二人が食べるのを見ていると、レイフォードとユリシュティの顔がパッと明るくなる。
「とても美味しいよ!リーナも食べたらどうだい?」
レイフォードは笑顔でリュリアーナにも食べるよう促す。
ユリシュティは目を閉じて味わうように咀嚼をし、スープに口をつけ飲み込んだところでリュリアーナに視線を向ける。
「あぁ、僕も同意見だ。とても美味しい。公爵家ともなるとやはり料理人も一流なのだな・・・」
「違いますの。わたくしが今朝作ったのですわ!簡単なものしかありませんが、褒めていただけて嬉しいですわ」
嬉しそうに頬を染めるリュリアーナを男二人は驚きを隠せない表情で見る。
「リーナはお菓子だけでなく料理までできたのか」
「リーナはお菓子も作るのか?僕は甘いものが好きなんだ。今度僕にも作ってほしい」
なぜか納得したように頷いているレイフォードに、期待を込めた眼差しでお菓子をねだるユリシュティ。
「今日はお菓子も作ってありますわ!食後にみんなで食べましょうね」
リュリアーナがそう言うと、ユリシュティが嬉しそうに破顔した。
「そうか、それはとても楽しみだ!では昼食を早く食べることにしよう」
リュリアーナとユリシュティが楽しそうに会話をしている間、レイフォードは気にすることもなく食べ続けていた。