表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

13/19

成立

短めです。

ブックマークや閲覧者数が増えていてとても嬉しいです!

評価してくださった方ありがとうございます!

まだ続きますので、どうぞ宜しくお願いします!

※ユリシュティ視点



「ユティ、パパとママは良いと思うよ。だからユティも良いと思うなら結婚を承諾しよう。まぁ、最低でもユティが16歳にならないと結婚できないから、まずは婚約からだけどね」


「父様、でも今日会ったばかりでいきなり婚約は早すぎるのでは」


いつも以上にニコニコしている父様にそういうと、目の前の父様からではなく隣にいるリュリアーナから返事が来る。


「あら、会ったことのない男性と婚約関係になることもありますわ。一度でもお会いできたら良い方だと思いますわよ!それに、もし今日お会いできなかった場合でもわたくしはユティ様に結婚を申し込みましたわ」


少し赤くなっている頰に手を当てて少し首を傾げながら、ふふっと微笑むリュリアーナがとても可愛く見える。

胸が甘く温かくときめくのを感じ、どうやらこの子にやられてしまったかもしれないと思っていると、リュリアーナの顔から微笑みが消える。


「ユティ様は、わたくしのどこが嫌ですの?」


悲しそうな顔でそう問われ、そういえばリーナが嫌と言うわけではないなと思い至る。

むしろこの元気で明るいこの少女の隣でどんな奇想天外なことが起こるのか見ていたいとも思う。

そんなふうに思えている自分に驚きながら「リーナの嫌なところなんてない」と答えると、リュリアーナに微笑みが戻った。


「でしたらユティ様、わたくしと結婚してくださいませ!」


本日2度目のプロポーズにユリシュティは笑顔になる。


「分かった。結婚しよう。後日改めて僕からもプロポーズさせてほしい」


そう返事をするとリュリアーナの顔が真っ赤に染まった。

もう耳も首も真っ赤になっているのを見て、ユリシュティはリュリアーナの耳元に顔を寄せる。


「僕と結婚するからには覚悟してね。魔王は独占欲が強いから」


耳を押さえてさらに全身赤くなったリュリアーナを見てとても機嫌が良くなるのを感じる。


あぁ、面白いかもしれない。

楽しいかもしれない。

なぜかは分からないけれど僕に無性の愛をくれる愛らしい存在。

今までこんな感情を感じることはなかった。

大事にしよう、とても。

もう誰にも渡さない。


リュリアーナはまだ言葉が出せないようで、驚いたまま真っ赤になって固まっているのをいいことに、リュリアーナの頰にキスをする。





———リュリアーナは気絶してしまった。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ