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VRMMOでアイテムの全自動量産体制を整えてみた  作者: 恵笛
生産の拠点とMPポーション
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転移魔法陣の完成

2018/02/01 誤字・脱字・句読点抜け(多数)を修正、転移魔法陣に関しての扱いを変更。

 ログアウトしてから1時間ほど経ってログインする。

 錬金鍋の調子を見てみると、どうやらしっかりと錬金が終わっていたようだ。

 完成したのはいつもの合金板と同じ大きさのミスリル合金板だ。


 人を転移させるための巨大な合金板はこれと同じものを32枚作る必要がある。

 面積は一辺がこれの四倍だから16枚必要になり、さらに厚さが2倍となるため結果的に32枚必要なのだ。

 材料を入れるところも手作業でやって何も問題がなかったので転移魔法陣を使って入れてみようと思う。

 入れるものが液体ではないから薬剤の時と同じように設定していく。

 クランハウスのインベントリがかなり巨大で助かるな。

 だがしかしもうそろそろアイテムが1万個に到達する。

 この調子だと10万個満杯になってしまうまでそんなに遠くないのではないだろうか。



 まあ今からそんなことを気にしても仕方がない。

 それにクランハウスのほとんどの施設はアップグレードすることができるのだ。

 このインベントリはもちろんだが、驚くことに地下室もアップグレードすることができる。


 広くなってくれたりするのだろうか。すでにこの地下室の1/6くらいの面積をMPポーションの生産施設が占めている。もちろんもう少し隙間を減らし、凝縮して設置すれば面積を減らすことができるだろうがやがて限界は来る。


 アップグレードして地下室が広くなってくれるようなら嬉しい。ただしグレードアップにはどれも1000万ゴールド以上のゴールドが必要だ。

 まあそれなりに後の話になるだろう。

 さっき作った加熱魔法陣転移魔法陣に加えて材料を足していく。

 魔法陣を作る材料一つを追加するのに一つの魔法陣を使っているから金属板の消費はかなりのものになる。

 これがプログラム言語であれば変数などを使って、一つの魔法陣で複数の鍋にアイテムを入れるように設定することができるかもしれない。今度研究してみよう。


 今は転移魔法陣を完成させる方が先だ。

 ミスリル合金板を作る装置を2倍の10台に増やす。

 それにしてもミスリル合金板の作成は放置ゲーと化している気がする。


 まあ実際には生産している間ログアウトするなりダンジョンを攻略するなり好きにしていいから、あまり嫌われる仕様ではないかとも思うが。

 これであと3時間放置していれば自動的に転移魔法陣に使うミスリル合金板は全て揃うわけだ。

 しかしそれまでに何もしなくていいわけではない。

 材料のミスリルが足りていないのだこれを何とかして集めなければならない。

 とはいってもあと一回ダンジョンに行けばあつまりそうだ。




 しかしまた鉱山に一人で行くのか。一人だと億劫だが、攻略組5人を連れて行くことはできない。

 詳細は聞いていないが無限迷宮で相当頑張っているらしいのだ。

 攻略最前線にでも出てしまっているのだろうか。まあ俺が一人で鉱山に行っても初見ではないので、前回より時間を短縮できると思うが。







 結果を言うと大幅に時間を短縮することができた。

 何をしたかというと風魔法攻撃魔法陣を3種類ほど持って行って場面によって使い分けた、それだけだ。

 具体的に言うと前回使った「ウィンドウェーブ」に加えて、「ウィンドガイダンス」と「ウィンドスラッシュ」という攻撃魔法を用意した。


 ウィンドガイダンスは移動速度を上昇させるバフ魔法だ。

 ウィンドスラッシュは主に雑魚敵の牽制に使うことができた。これらによって道中の攻略速度が大幅に上昇した。


 最後の採掘の時も質の良いつるはしを持って行き一極に集中して掘ることで、前回より多くのミスリルを獲得することができた。採掘したミスリルをクランハウスのインベントリに入れて、と。俺は転移魔法陣の研究をするために時間が欲しいので、みんなとは違う時間帯にログインするしかない。ミスリル合金板が完成するまで再びログアウトした。



 ログインしたら無事にミスリル合金板が32枚以上揃っていた。

 これを並べて巨大な合金版にするようやく完成だ早速動かしてみよう。

 前回と全く同じ魔方陣を紙に書いて、と。同様に前回と同じ量の魔石を魔法陣の隅に置いていく。


 自分のMPも満タンだ。不思議な色にほのかに光るミスリル合金板の上に乗る。

 

 そしてメニューからミスリル合金板を使用した。いつもと同じように一瞬気を失った気がした後、クランハウスのドアの前に転移した。自分のMPバーを見てみると自分の最大MPの1/3程度しかMPが減っていなかった。


 大成功だ。


 これでようやくこれで本当に転移魔法陣として実用化することができる。ここまで長かった……。


 これで俺が今まで見てきた魔方陣はほぼ全て再現したことになる。


 人を転移させることができるというのは今後大きなアドバンテージとなっていくだろう。


 かといって今の状態だとミスリル合金板がとても重く、持ち運びが困難な上設置して全員が転移した後には合金板が残ってしまう。

 まずはクランハウスの敷地内に置きダンジョンまで転移できるようにするのがベターか。


 みんなもクランハウスから無限迷宮までの距離が長く、時間がもったいないと言っていたしな。


 ひとまず無限迷宮の場所に自分が転移できることを確認しなければならない。

 今はクランハウスの敷地からクランハウスのドアの前までしか転移していないが実際に無限迷宮まで転移しようとすると相当MPを消費するのではないだろうか。


 もっとも俺は大量にMPポーションを作ることができるし、前に使っていた合金板で転移するよりははるかに便利になるだろう。

 そもそも時間が貴重であるこのゲームにおいて一瞬で場所を移動できるということは相当メリットが大きい。


 さて俺が無限迷宮まで行ってみるとするか。どうやら前に軽く試してみた結果自分が行ってない場所や、手に入れてないアイテムを対象とした記述を魔導具にしても有効にならないようなのだ。


 一体どういう判定の仕方をしてるのしているのかは知らないが、ゲームらしいといえばゲームらしい。

 無限迷宮はレメント高原の端の方にある。王都から見ると南東の方角だ。

 実際に小走りで行くと20分ぐらいかかるようだ。俺はLvが高くないせいで小走りでもあの5人ほど速く走ることはできないが、とりあえず行ってみるとしよう。


 相変わらずレメント高原にいるウインドモールがうっとうしい。

 こいつは風属性なので火魔法がよく効く。しかし火魔法攻撃の魔道具を作る時間はなかったので仕方なく火炎瓶を大量に購入しておいた。


 これはダメージこそ少ないものの相手に長時間持続的に火属性のダメージを与えることができる。ウインドモール一体にこいつを一個投げておけば簡単に逃げることができた。

 そんなこんなで無限迷宮にたどり着く。無限迷宮に近づくにつれて人が増えているような気がした。やはりここに挑む人は多いようだ。


 現在このILにおいては無限迷宮はレメント王都近くのレメント迷宮しかない。しかしわざわざ無限迷宮にも名前がついていることから、これから先バージョンアップなどで追加されていくのだろう。


 早速ダンジョンに入る。いつもと違ってダンジョンの中にも人が多くいてとても違和感がある。

 しかし俺は攻略するわけではないので1階の通路を少し歩き中の様子を見たところで引き返してきた。もはや第一フロアはプレイヤーの歩道と化しているな。


 まあそれも仕方がないだろう。25階層以上に登れないプレイヤーは全員ここを通って上を目指すのだから。やはり最初の5フロアはとても人が多いため25階にあるボスを倒すことさえできれば、ダンジョンを突破する効率が大幅に上がると言っていた。


 その理由もとてもうなずける。そんなこんなで俺はクランハウスに戻った。帰りも同様に火炎瓶を投げつけまくる。今度これの量産も考えないとな。


 そして魔方陣にレメント迷宮の名前を書き込む。実際には迷宮から東に10メートルのところにする。無限迷宮はボスを倒すと、脱出と続行を選ぶことが出来る。

 脱出したプレイヤーは無限迷宮から半径10mのどこかに転移するのだ。こうしておくことでいきなりあの五人が転移してきても周りから見れば違和感はない。


 果たしてこれで転移できるかどうか……。少し緊張しながらも俺は魔法陣の上に乗った。魔法陣が少し光り俺は気を失う。次に着いた先はレメント高原だ。

 これから先あの5人はこの魔方陣を使用してさらに効率よくダンジョンを周回することができるようになるはずだ。

 俺はまたしぶしぶレメント高原の中を火炎瓶を投げながら小走りでクランハウスまで戻った。

 やっぱり外からクランハウスに帰還する方法も考えないとな。

 もしこれができればあまり敵と戦闘することが好きではない俺でも、行動範囲を広げる事ができるだろう。


 そんなことを考えながらまた自分の部屋でログアウトした。


 地味にこのベッドふかふかで気持ちいい。

出来る限り誤字は減らしたいけれどじっくり推敲していると時間を取られ次話を書く時間が減る……

そんなジレンマに陥っています。

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