表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VRMMOでアイテムの全自動量産体制を整えてみた  作者: 恵笛
生産の拠点とMPポーション
29/72

中級魔法陣

今日から毎日投稿を再開する予定です。

 今日は土曜日だから6時間フルでILに入ることができる。俺も早速INした。


「よし! さっき話した通りすぐに用意して行くぞ!」


 土日は時間がもったいないのでゲーム外でSNSを使って話し合っている。5人は本格的に無限迷宮に挑んでいくようだ。


 ここまでで大体の傾向をつかむことはできたのだとか。ところでボーロンが興味深い事を行っていた。


 曰くアイテムを全く持たない状態でいると素早く動けるようになるのだとか。


 このゲームのステータスの素早さが上がると、速く走れるようになる、と言うよりは重力が小さくなった感覚になる、というような感じになる。


 よって素早さの上昇は跳躍力の上昇、持久力の上昇にも影響するためHP,MPの次に誰しもが必要とするステータスとなってくる。


 ちなみに俺は基本HP,防御力、素早さにステータスを振っている。


 基本的に職業に適したステータスを振るのが最適だと言われているが別にどう振っても個人の自由だ。ノブラックは神官のくせに魔法攻撃力にも少し振っているとか言ってたな。



 そういうわけでみんなはなるべく素早さが早い人がアイテムを持つようにするようだ。具体的には盗賊のベリリーと神官のノブラックだ。


 こうすることによって比較的動きの遅い騎士のボーロンや吟遊詩人のエリウムが速く動けるようになり結果的にダンジョン内の探索速度を上げられるのだとか。


 このゲームは時間が命なのでこれはかなり効率的な作戦だろう。


「じゃ、これ俺からのプレゼント。みんな頑張ってくれよ。」


 俺はMPポーションを5個ずつエリウム、ノブラック、ティウに渡しておいた。後衛はMPをよく消費するからな。




 ちなみに俺は今日から魔道具について深く研究していこうと思う。なぜならそろそろ魔道士Lv が20に到達するからだ。それにLvがみんなとは離れすぎていてやはりどうにも連れて行ってくれとは言い難い。


 こんど一人でLvを上げる方法を考えないとな。ソロプレイヤーにオススメと言われている魔物の飼育でもやってみるのも良いかもしれない。



 このゲームは魔物使いという職業があり、ソロプレイヤーや少人数でプレイする場合はこの職業についているものも少なくない。しかし魔物は高度な連携が取れない上、維持費が割とかかるので上位に位置するプレイヤーの中ではほとんど見かけない。


 また魔物は魔物使いでなくても飼うことができるが受けられる恩恵の幅、ダンジョンに連れていける上限数などはかなり制限されるようだ。


 取り敢えずいつもの地下の研究室に戻る。まずは魔道士Lvを上げなければならない。今の魔道士Lvは18の後半だ。


 有属性魔法陣で魔道具を作ったほうが獲得経験値は多いようだ。取り敢えず一般的な属性付与の魔法陣をブーメランにでもつけていこう。ブーメランは市場で四本買ってきた「軽合金ブーメランC-」を使う。


 付与は簡単だ。ただひたすら初級魔導書IIに書かれている魔法陣を写せばいいだけだ。いつもみたいに中身を考えて下書きをしてそれを写すという作業がなくてかなり楽である。



 カリカリとペンの音が響く。こうしていると一番初めに魔道具を作ったときのことを思い出す。まだあれから二週間ほどしか経っていないというのが嘘のようだ。


 確かあのときは一つの魔法陣を書き終えるのに40分ほどかかっていたはずだ。今なら普通に書いても12分、早ければ8分で終わるというのに。



 そんなことを考えているうちに4つのブーメランに魔法属性を付与し終えた。魔法属性を付与すると魔法攻撃力が攻撃力に僅かに加算される他、相手の属性に対してダメージに倍率がかかるようになる。



 さて、これをやってもまだ19Lvに到達しないか……



 仕方がないので市場に売っている魔道具でまだ作ったことのないものを片っ端から作ることにした。


 移動速上昇のブーツや火耐性のチェストプレートなど多種多様なものを作った。思っているよりも魔道士も金策としては成り立ちそうなくらいに魔導付与された武器防具は高値で売ることができた。


 と言っても毎日のHPポーションの利益に比べたら僅かなものだが……。




 ここまで苦労して薬剤師Lvを簡単に20Lvまで上げてしまったことがいかに常識離れしているかがわかった気がする。想像以上に生産職のLv上げは厳しい。


 取り敢えず「ガラス玉のネックレスC」に「HP回復速度上昇3%」をつけたところでようやくLvが20に達した。長かった……


 というわけで早速俺は王都にもある魔道士の館に行ってみた。


「こんにちは」


「おや、お前さん、かなり腕が上達したんじゃないかねぇ。その目を見ればわかるよ」


 目を見れば分かるって……


「そろそろこれを扱える時期だと思うから使っておくれ。」


 「『中級魔導書』を獲得しました」というウィンドウが出てきた。どうやら無事に中級魔法陣について研究させてもらえるようだ。


「ああ、それからあんたは結構腕がいいようだからよかったらこれからは私が出す納品クエストを受けてくれないかね? もちろん報酬は弾むよ」


 あっ。そういえば薬剤の方でも納品クエストなるものがあったな……。クエストは一日に数個しか受けられないのでやっておかないと損だ。多分。


 早速受けてみるとさっき作ったものも数個入っていた。取り敢えずこれはすべてこなすか。一つだけ「金の剣 輝きエフェクト付与」とか言うのがあるぞ。


 不思議に思って中級魔導書を開いたらしっかり「エフェクト付与」という無属性魔法陣があった。これは見た目のみを変える魔法陣らしくて「青い光」だとか「錆び」とか変なものが色々ある。もちろん「輝き」というものもあった。


 これは面白いな。クリスマスが近づいてきたら星のオブジェクトでも作ってこの魔方陣を付与して量産して売ってやろうか……まだしばらく先の話だけど。


 取り敢えずかねてから気になっていた()()を探す。




 あったあった。しっかり「転移魔法陣」と記述されている。ここに書いてある魔法陣は人が上に乗ったら転移という効果を持つようだ。そして肝心の転移先だがその部分の記述は空白になっている。


 これは各地にある魔道士に聞け、とのこと。


「すみません、転移魔法陣の転移先をこの王都に指定するための文字を教えて下さい。」


「ええと……、これだね」


 そう言って魔道士のお婆さんは紙を見せてくれた。一応スクショしておいて、と。


「ありがとうございます」


 内容を見てみる。いつも通り(くさび)形文字のようなものが並んでいるが、すぐに解読してみる。出てきた文字は imperial capital of lementだった。そのままかよ。


 俺はクランハウスに帰った。いつの間にか表の表札のようなもののところにかっこよく「快走」と書かれているな。誰が書いたのだろうか。


 取り敢えず俺は一度試してみたかった中級魔法陣を書いてみることにした。いつも使っているのと同じ材質で、辺の長さが5倍くらいある大きな紙を使う。ここに書くのはおなじみの転移魔法陣だ。ただし付与する対象の合金板大きさはかつてダンジョンで見た直径150cm位ある巨大なやつで、対象は人だ。


 これには流石に魔導インクを羽ペンで書いている場合ではないので筆を買ってきた。これに魔導インクに浸してっと。


 やばい、猛烈に書きにくい。いつも習字の授業などで漢字を書いていたが今回書くのは曲線混じりの楔形文字もどきなのだ。書きにくいなんて言うレベルじゃない。


 そもそも魔法陣を書くときには一番はじめに円を書く。しかしそれすらも簡単ではない。取り敢えず筆に紐を結び、紐の端を中央におもりで押さえつけコンパスのようにしてなんとか円は書けた。


 文字の方もかなり苦労する。あまり筆を使った経験はないのでよく使い方がわからない。数カ所ミスったところは黒塗りにしてある。一旦魔法陣を完成させてからまとめて直すつもりだ。


 ようやく完成した。これだけで30分位かかってしまった。しかし楽しみだ。もし転移魔法陣をしっかり使えるようになればダンジョン等の行き来もとても楽になるのだろう。


「魔導錬成!」



 さて、試しに発動する前に黒塗りの箇所を直していこう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ