表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VRMMOでアイテムの全自動量産体制を整えてみた  作者: 恵笛
始まりのHPポーション
1/72

アイテムの量産

初投稿です


※ローゲン→ロージェに修正 1/08

 「バリバリバリッ」「グツグツ…」「ゴポゴポゴポ…」


 後ろから絶え間なく様々な音がする。地面も壁もコンクリートの灰色で何となく薄暗い中、俺――ロージェ――は新しい魔道具の作成の手をいったん止め、陳列する六台の魔道具を見て回った。



 ここは俺が入っているクランのクランハウスだ。高校の仲間5人と共にこのゲーム――Infinite Labyrinth――を始めてからもう一週間も経った。


 初めはみんなと共にダンジョンの攻略を頑張ろうと意気込んでいたが拠点を作ってからはすっかり生産活動が中心だ。というよりそれしかしていない。


 みんなも最初は一緒にダンジョンを攻略しようと誘ってくれていたが、俺が生産の方が性にあっているのと、みんなも俺は生産している方が役に立つと判断したようで、次第に5人だけで攻略するようになっていった。

 とはいえもし、生産に飽きたりでもしたらまたダンジョンに入って探索、攻略するのも面白いと思う。



 

 「よし!今日も順調に動いてるな」

 連日続いたトラブルもすべて対処し、ようやく落ち着いて生産を始めることが出来るようになった。分厚い金属板の上に透明な瓶がある装置、いわばIHコンロのようなものだろうか。


 上の瓶には何もないが、下の板には多層構造の魔法陣が描かれている。魔石を入れることによって俺が作った魔法陣が発動し容器の中にあるものに変化を与える。


お、ちょうどあの機械が次のサイクルに入ったな・・・


 まず初めに空間魔法によって容器の中に薬草が詰め込まれる。次に風魔法によって中を薬草がぐるぐる回る。


 しばらくするとかなり粉々になってくる。そのあと水魔法が発動してお茶のような状態になったら火魔法によって熱される。最後に魔力が直接液体に供給され桃色の液体に変化していき、液体の入った瓶の上には「HPポーションC+」というアイコンが表示される。最後に空間魔法によってHPポーションは倉庫に入り、次の空の瓶がセットされる。


 これは俺が一人で作った全自動ポーション制作マシーンだ。一日に6時間以上は絶対に入ることのできないこのゲームにおいて全自動で作業する機械があるのとないのとでは生産の効率が全く違ってくる。


 そろそろログアウトしなければならないので最後に一日の最も楽しみな、アイテムの売却をする。

 HPポーションC+は比較的良質な方だから総合市場で高めに売れる。まだ生産ギルドがあまりないという現状もあり、一つ大体300Gだ。ちなみに最も安い武器「木の短剣」は200Gである。

 市場で最も安いポーションより10Gほど価格を下げて――――





 昨日ログアウトしてから今までに作った約2000個のHPポーションすべてを総合市場に放り込んだ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ