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小鳥遊コトリは退屈している  作者: cancan
プロローグ
1/20


『死』という言葉のことを考えるだけで胸がどきどきした。


 なんとなく冷たいけど甘い、アイスクリームに似ている言葉だと思っていた。


 ほうっておくと溶けてしまう儚さゆえ、口にいれずにはいられない。


 そして……口にすると、舌の上で不思議な甘さが広がり、一瞬でふわっと溶けてなくなる。


 誰もが口にすることはいとわないけど、直接さわるなんてことはしない。


 冷たいけど甘い魔法の言葉。


 人間なら誰もがそう思うのではないか。


 このたった一言に悲しみ、畏怖、恐怖、喜び、狂気……など様々な感情が入り混じっている。


 この言葉から逃げたいけど逃げられない、話したくないけど話さずにはいられない。


 口にした瞬間、体温が奪われほんのちょっぴり死に近づく、と同時に生きている実感が湧いてくる。


 誰もが目と耳と心を奪われる。


 そんな瞬間が好きだ。



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