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丹田才加の独り言
どんな物語にでも、善と悪は存在する。
僕は…勿論自分の人生の中では…、主人公になるわけだが…。
自分でも気づいていることだ。
他の人の人生という物語の中では、僕はいい立場にあることは少ない…と思う。
生まれたときからの定めというのか、自然と人を寄せ付けない。
なんとなく、なんてものではない、きっと気のせいでもない。
なにかそういう力が備わってしまっている。
まぁそんな確証もないこと結局そうかもねーで終わってしまうな。
そういやあの二人も、僕と同じような性質を持っていた気がする。
でもまた違う。
あの二人といると、何故か落ち着く気がする。
……こればっかりはなんとなく、で終わってしまう話。
ただ、一緒にいることで落ち着くことができる不思議な存在だった。
……これは、誰にも内緒の話。
あの二人には、そんなに重要なことではないのかもしれない。