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今までの終わり(直)

序盤は若干重めの話が続きます。ご注意ください。

  # 三月二十六日(日)05:00 #



 今日は俺、白水直にとってなんのことは無い一日の始まりだった。

 携帯のアラームで目を覚まして、まず玄関に向かう。玄関に並べられた靴の数を数え、今家にいる人数を確認する。6足。珍しく全員いるらしい。

 人数を確認したら、それだけ米を砥ぐ。母と舞は合わせて一合、父と弟、俺で三合。朝はこれで十分余裕もあるけど、弁当分も合わせて五合炊いておくことにする。絶対余るけど、余った分はお昼にチャーハンにでもすればいい。

 その間に洗顔と歯磨きを済ませ、ランニングウェアに着替えてストレッチを終えたら外へ。

 三十分程走って帰宅し、腕立てと腹筋を各50回で日課終了。シャワーを浴びて汗を流したら、朝食の用意だ。今日のメニューはアサリの味噌汁に焼鮭、目玉焼きとベーコンに、じゃこと海苔をレタスに散らしたサラダでいいだろう。サラダと味噌汁はともかく、目玉焼きとベーコンは食べる直前がいいから先に舞を起そうか、と考えていたらドレッシングがないことに気付いた。

 お手製のドレッシングはネットで見つけたレシピのもの。他に出来合いものもあるけど、舞が好きなので作り足しておくことにした。野菜嫌いだった舞が美味しいとよく食べるようになった時の感動は今でも忘れられない。なんであの時携帯を持ってなかったんだって一週間くらい後悔していたけど、それはもういい。

 用意するのはトマト、りんご、たまねぎ、ニンニク、レモン汁、エクストラオリーブオイル、アップルビネガーにホワイトペッパーと塩で調整。作り方は簡単で、全部磨り潰して混ぜればいいだけ。玉ねぎだけは磨り潰してからレンジで加熱するけど。で、混ぜたものをミキサーで撹拌すれば完成だ。

 さて。舞を起しに行こう。普通兄が妹を起しにいくことはないのかもしれんが余所は余所。家は家だ。それに、妹の部屋に無断で侵入することはできない。新しい家に来て初めて自分の部屋を持った舞だけど、用心深く鍵だけは必ず締めるからだ。偉い。


「舞、起きてるか?」


 返事は無い。


「……しょうがないな」


 鍵を出して、開錠。ドアを開く。

 無断じゃない。ちゃんとノックはしたし、声もかけた。それにこの合鍵も舞がくれたもので、別に疾しいところは一つもない。……誰に言い訳をしているのだろうか。


「入るぞ、舞」


 なんていうか、いつみても物が無い部屋だと思う。ここに来たのはついこの間だし、俺も人のことは言えない部屋だ。でも、もっと女の子らしいもので溢れているほうが健全でいいと思う。というか、ゴミがあちこちに落ちているのは不健全過ぎるだろう。


「う……にゅ……」


 ベッドの上で寝返りをうった舞がこちらに顔を向ける。

 天使だ。天使がおる。

 と、ここでトリップしていると変態の誹りを受けてしまう。


「舞。朝だ。起きなさい」


 間近で声をかけるが、反応は薄い。


「舞」

「ん……」


 若干強めの声をかけると、目を覚ました舞が目を擦りながら俺を仰ぎ見る。なにこれ、こんな可愛い妹って他にいるの?


「……ん~」


 舞は両手をこちらに伸ばし、抱っこをせがんでいる。目を瞑っているのは、決してキスをしたいわけではないだろう。


「……」


 っと、危ない危ない。俺でさえこれなんだから、男なんて信用できない。


「こら。ちゃんと自分で起きなさい」

「んむぅ……お兄ちゃんのいじわる」


 司は俺のことを重症のシスコンというけど、案外舞の方が重症なんじゃないかって本気で不安になってくることがある。勿論、その相乗効果に対する不安だけど。


「早く顔を洗って降りてきなさい。ごはんできてるから」

「うん」


 満面の笑みを浮かべ、素直に頷く舞。その手元では、パジャマのボタンを外していた。再び顔を上げると、舞の笑みは悪戯っぽいものに変わっている。


「えへへ~」


 何か余計なことを言う前に、足元のクッションを投げて機先を制しておき部屋を後にした。

 俺意外の男にはそういうことをしないことは理性では分かっている。それでも不安にさせるようなことは勘弁してほしいと思いながら強く言えない自分が情けなかった。


「おはよう、直」


 声をかけられた方を向くと、髪をボサボサにしただらしない女性がいた。


「おはよう、お母さん。ごはんできてるよ」

「ありがとう。いつもごめんね」


 えへへ~と母さんはだらしなく笑う。この笑い方は遺伝なのだろうか。

 それにしても、ここでそれは言わない約束でしょ、的なことを言えたらとは思う。


「そう思うならちゃんとしてよ」


 そう厳しい言葉が出て、母さんがしゅんとしてしまったのを見て後悔することの方が多い。優しくしようと思っても、口では別のことを言ってしまう。これが相手の反応を見て初めて気付くあたり救いがないというか、どうしようもない。


「じゃあ、二人起してきてくれる?」


 ここで言った二人とは、父さんと弟のことだ。別に二人のことが嫌いなわけじゃない。ただ、お母さんに起こしてもらった方が二人も嬉しいだろう、って思ったから。それだけだ。


「……わかった」


 母さんは何かを思案するような顔をしたけど、すぐ了解してくれた。


「さて、と」


 父さんの弁当のメニューを考えていると、携帯が震えてメールの着信を知らせた。差出人は司。次に会うのは高校の入学式だと思っていたけれど、どうやら何か用事があるらしい。

 赤生司。

 俺がどうしようもなく荒れていた時、ぶん殴って正気に戻してくれた恩人。男女とも友達が多くて、自然と人が集まるような奴なのに、面白くもない俺に付き合ってくれる唯一の男友達だ。正直劣等感がなかったかと言われれば無い訳ではなかったと答えるほかない。だけど、今そんなものは無い。だからもしあいつが困っていれば、それを助けるのは劣等感を払拭するためなんかじゃなく、ただ恩返しがしたいからだ。それだけは胸を張って言える。



  # 三月二十六日(月)22:56 #



 正直、事態は俺の予想をはるか斜め上に超えてぶっ飛んでいた。

 女体化。

 それは男性だった者が、精神はそのままに肉体を女性のものへと変換させたものだ。話の流れとしては、精神が男性であるために巻き起こる数々のハプニングを経て、主人公が女性のまま生きるか男性に戻るか決断をするまでの二種類が大半だそうだ。

 原因としては、薬や超常現象等による外的要因、遺伝等の主人公の特殊な体質による内的要因があるらしい。勿論フィクション上の話ではあるが。

 では、司の場合はどうだろうか。あいつの話が正しいなら、そこには外的要因は見受けられない。ならば内的要因だろうか。


「メール……はもう遅いな。明日聞いてみるか」


 そこでふと考えた。

 司は、戻りたいと思っているのだろうか?

 なんというか、端から観てもあいつは落ち着いていて、既に現状を受け入れているように思えた。順応性の高い司らしいと言えばその通りなのだけれど、それにしても適応しすぎだったと思うのは考えすぎだろうか。

 もし、もうこのままで生きることを司が望んでいたら。

 ……俺には、何ができるだろうか。


「お兄ちゃん、どうかしたの?」


 気づけば、舞が覗き込むように俺を見ていた。その表情はどこか不安そうで、それを解消するために笑顔を見せる。


「何でもないよ。ほら、お前こそ手が止まってるぞ」

「だって難しいんだもん」


 そう言って舞は頬を膨らませる。もう春休みも終わりだというのに、舞はほとんど宿題を終わらせていなかったらしく、それを手伝う為に舞の部屋で勉強を教えている。


「やりたくないって思ってるとできないぞ」


 要はやる気。集中力だ。効率が違えば短時間でできるし、変なミスもしないし解ければ面白くなって先に進みたくなる。だらだらやれば注意力も散漫になって簡単なミスをするし、間違えればやる気は削がれる。根性論を支持する気はないけど、気持ちの問題っていうのは実際あると俺は思う。


「ぶー。そんなのお兄ちゃんだからできる、ってだけかもしれないじゃん」

「そんなことはない」


 きっぱり否定しても、舞は不貞腐れた様子を変えようとしない。


「高校の勉強も終わらせてるんでしょ?」

「まぁな」


 高校卒業までの課程は中学在学中に済ませてある。入学が決まって渡された課題も復習みたいになってしまったが、定期的に復習はすべきだろう。

 これは俺が勉強を出来る、出来ないという話ではなく、目的意識の違いだと思う。ただ嫌々勉強していた小学生時代とは違い、中学生の俺は高校でもできるだけ稼ごうと思って必死だった。貧乏だった家庭を支えるために、本来勉強に当てる時間をバイトに使いたかっただけだ。

 それも中三で有耶無耶になってしまったけど、その努力が無駄になったとは全く思わない。


「あ~あ、勉強もできて顔もいいお兄ちゃんにどうして彼女ができないのかなぁ。妹としては心配になっちゃうよ」


 性格が悪いからだ。良い悪いはともかくとして、顔にも好みというものがある。

 とは言わない。

 からかっていることは明白だからな。流す手もあるが、目上の者に対する態度と言うものを教えておかなければなるまい。


「妹が可愛いせいで目が肥えてるんだろ」

「ふぁ!?」


 逆襲成功。見るからに焦る舞は、可愛いやら呆れてしまうやら複雑な気持ちになってしまう。

 ともあれ、これでは勉強が進まない。


「今日はここまでな。やるなら一人で頑張りなさい」


 立ち上がり、有無を言わさずドアへと向かう。


「そうだ」


 振り返り、茹蛸みたいに真っ赤な妹を見る。ふとした好奇心だった。


「俺が女になったら、お前どうする?」

「え? なにそれ」


 流石に意図が理解できないのだろう。怪訝そうな表情を舞は浮かべた。俺だって、意味が解らない。あの時は友達のままでいるって言ったし、今でもそのつもりだ。でも、この選択を後で後悔したくない。だから、舞ならどうするか。参考程度にそれが聞きたかっただけなんだ。


「うーん……」


 と舞は思案すること数秒。


「たぶん、しばらく話せないかな」

「どうして?」

「それは……ショックで」


 それもそうだ、と思った。家の妹は司の家族と違ってまともな思考の持ち主らしい。


「何? お兄ちゃん、本当は女の子だったの?」

「んなわけあるか」


 互いに軽口をたたき合って部屋を出る。

 寝る前にシャワーを浴びようと浴室に向かうと、弟である(さとる)と出くわした。舞は俺の顔がいいと言うけど、こいつこそイケメンだって評価されて然るべき爽やかな容姿をしている。死ねばいいのに。マジで。


「先に使わせていただきました、お兄さん」

「敬語は止めてくれ。家族、なんだろ?」


 そうですね、と智は苦笑を溢した。


「お兄さんが、他人行儀だった気がして。すいません」

「謝ることはないよ」


 実際、他人行儀だから。


「それでは、おやすみなさい」

「おやすみ」


 そうして別れた俺は入浴し、すぐに寝床に着いた。予想不可能な出来事があった一日だった。もう少し寝付けないかと思ったけど、思わぬ行使を強いられた俺の脳はすぐにでも休息を取りたかったらしく、俺の意識はすぐに睡眠の無意識に溶けて行った。



  # 三月二十七日(火)05:00 #



 翌日も同じ携帯のアラームで目を覚ますところから、俺の一日は始まる。

 だけど、いつも通りなのはそこまでだった。

 体を起こすと、目に映る違和感で唖然とした。


「なんだ……これ」


 声に出したのは、それが現実だと確認したかったから、だろう。正直、混乱していて自信は無い。声に出しながら、俺はそれを手に取った。

 黒く、しなやかで細い長髪。俺の髪は自分で切っていたせいで痛んでいて、シャンプーだけだったからこんなCMのような光沢があるはずもない。

 次いで驚いたのは、体そのもの。有るべきものが無く、無いはずのものが有る。トレーニングを重ねていたため身体が引き締まっているのは同じだ。しかし、弾力というか、肌触りが全然違う。

 なのに、それを動かす際の違和感が全然無いことに重ねて驚愕した。

 これが自分の身体であることを、自分自身が認めている。

 それでも、万が一にも家族を起さないよう忍び足で浴室へ向かい、洗面台の前に立つ。

 女体化。


「嘘……だ……」


 以前の面影などまるでない、女の子がそこに映っていた。


「どうしよう……」


 焦る。

 焦りだ。

 焦りだけが滾々と湧き上がり、対応や解決策を考えようとする俺の思考を阻害する。

 まるで、そんなものは無駄だと言わんばかりに。


「どうしようっ……」


 顔を洗っても、歯を磨いても、いつも通りの行動をとっても全く平常心に戻ってくれなかった。


「助けてっ……」


 誰に頼る?

 お母さんは駄目だ。頼りにならない。父さんと弟は論外。舞は……駄目だ。なんで昨日あんなことを聞いたんだろう。いや、聞かずに会って、心の準備も無しに嫌われなかっただけマシかもしれない。あとは……、


「司……!」


 砥いでいる途中だったお米を放置して部屋へと駆け戻る。


「助けてくれ、司っ……」


 メールを打ち、家族が起きる前にご飯の準備だけは終わらせる。

 置手紙を置いて、いつものランニングウェアを着て臨海公園へ走った。

 ぶかぶかで走りづらい。

 行き交う人の視線が痛かった。

 司にあんなこと、言わなきゃよかった。こんな辛い思いをしてるなら、そう言って欲しかった。謝らなきゃ。謝れば、許してくれるだろうか。こんなふうになってしまった俺と、まだ友達でいてくれるだろうか。

 頭の中がぐちゃぐちゃになっても、公園には無事に辿り着けた。

 見渡してみても、司はいない。

 人は少なからずいるけど、一旦視界に入れてしまえば目を逸らせない、あれだけの美少女だ。見逃すはずがない。


「はぁっ……はぁっ……まだ、来てない、か……」


 荒れる呼吸を整え、ベンチに座る。

 思えば、打ったメールは用件しか書かなかった。もっと理由を書くべきだったって後悔したけど、携帯を忘れていて打ち直すこともできない。呼吸が整ってきて頭が冷えてくると、今度は人の視線が余計に気になってしまう。よっぽど酷い顔をしていたのか、俯くとそれなりに視線を感じなくなったのが救いといえば救いだった。

 司は今どこにいるんだろう。

 用事があって携帯に連絡してるかもしれない。

 もしかしたら、メールを見てすらいないかもしれない。

 落ち着いてきたら落ち着いてきたで沸き起こる不安で気がおかしくなりそうだった。

 そんな時、不意に視線が和らいだ気がして顔を上げた。

 斜向かいのベンチを見ると、そこにはウインドブレーカーに身を包んだ美少女。こちらを見つめている少女の頬は心なし赤く、無垢な驚きを浮かべる表情はそれだけで見た者の頬を緩ませるような可愛らしさがある。それでも、彼女は間違いなく司だ。

 良かった、来てくれた。

 そう思い立ち上がり、司に向かっていくにつれて増していく不安。

 信じてくれるだろうか。

 受け入れてくれるだろうか。

 目の前まで来たというのに、視線を逸らしてしまう。

 ――逃げるな。

 かつて聞いた、司の言葉が頭を過ぎる。下唇を噛んで、覚悟を決めて司へと向き直る。


「……助けてくれ、司……!」


 俺の言葉を聞いた司は、その大きな目で瞬きをすること6回。


「……直、か……?」


 状況で察してくれた嬉しさ半分、解消しきれない不安半分で頷いた俺に、司は顔を逸らして逡巡すること数秒。


「直、お前もか……」


 と肩に手を置いてきた。

 たぶんそれは、ネタになり過ぎず、しかし空気を壊すために選んだ一言だったのだろう。

 現に、その言葉は、俺の気持ちをいくらか軽くしてくれた。これで司がよく言っていた「なん……だと……?」とか言われたら、ドン引きされたと思ってショックだったと思う。


「ああ、女体化しちゃったよ……。……どうしよう」

「どうしようって言ってもな……家の人はどうだった?」


 なんでもない風に聞いてきた司だけど、お前のところが普通じゃないんだってことは分かってほしい。


「まだ……気付かれてない」

「え? 全然違うじゃん」


 ああ、言い方が悪かったか。それと、頬を突くのを止めてくれないだろうか。


「俺、朝早いから。まだ誰にも見つかってないってこと」

「あー成る程ね~。え? じゃあ今頃直がいないって大騒ぎなんじゃないの?」

「それは大丈夫。書置きしたし」


 それに、そんなに密接な関係じゃないし。いなくなった、って喜ぶ人すらいるんじゃないかな。ははっ。


「うーん……どういう反応されると思う?」

「……たぶん、気味悪がられる。それに、舞は話してくれなくなる」


 考えたら余計悲しくなってきた。

 見るからに意気消沈してしまった俺を見ていられなくなったのか、司は照れ笑いのような苦笑を浮かべた。さっきからちょくちょく頬が赤くなるけど、体調は大丈夫なんだろうか。見ている分には可愛いけど、心配になってくる。


「じゃあ、俺んちくるか?」

「え!?」


 さらっとすごいことを司は言った。元男とはいえ、女の子の家に泊まりだなんて恐れ多い。……と思ったら、自分も女の身体でした。


「取り敢えず家に行こう。汗かいて気持ち悪いんだ」

「え、でも……」


 中学の時も何度か誘われたけど、俺は司の家に行ったことが無い。それは司がどうのこうのではなく、舞が心配だったからできるだけ家にいようとした結果だ。今の部屋には鍵もついてるから安全度は上がってるとはいえ、万全には程遠い。

 渋る俺に辟易したのか、司は溜息を吐いて耳元に口を寄せる。

 ち、近いですよ司さん。


「お前、ちょっと注目されてるから。家の中ならそんな心配ないだろ?」

「あ、ああ……」


 そういえば、変な恰好なんだってすっかり忘れてた。司と話してるときは視線も完全に忘れてたし。

 でも司。注目されている八割以上はお前の容姿のせいだと思う。また後悔したくないから言わないけど。


「じゃあ……ごめん」

「いいって」


 優しくて、しっかり者で、頼れる友達。

 司は、見た目は変わっても司だった。俺は……どうだろうか。


「司」

「ん?」

「俺こんなだけど……まだ、友達でいてくれるか……?」

「ば、馬鹿」


 素直に聞いてみたのに罵倒された。顔を真っ赤にする程怒らせてしまったらしい。


「ごめん……」

「あ、当たり前だから一々聞くなっ!」


 成る程。司にとっては当然のことを改めて聞いたから怒ってるのか。

 確かに俺が悪い。本当、司は優しい良いやつだ。


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