表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/6

第五話~確定~

―――俺が、勇者…ここまで言われ続けたらもう決まりだ。

そう思うと幾分か気が楽になった。と、突然頭が激痛に襲われた。

「くっ!グゥァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!」

ここは普通の道。周りの人が驚いてこちらを見ている。

しかし彼はそんなことも分からないくらいの痛みに襲われている。

「なぜ…突然こんな痛みに…」

すると人ごみの中から一人の男が現れた。

見た目は10代後半から20代前半な容姿。髪色は深紅。片目に包帯を巻いている。

「クックックックッ…ついに見つけたゼェ!元勇者セブンクラークゥ!今の名前は確か、『櫻庭龍慈さくらばりゅうじ』だったなァ!」

えっ?

「ち、違いますけど…」

「えっ…あぁ!!!ほんとだ!!!人違いだった!!!いや~あいつとそっくりなけはいがしてさ~、ごめんごめん!!!じゃあね!!!」

何だったんだ…しかし今の男の言葉に一つだけ気になる言葉があった。

『元勇者セブンクラークゥ!』

つまりは俺以外にも勇者がいるということだ。なんだか不思議な気分だ。

「ま、いいや。とりあえずかえろっと!」



そんな光景を唖然と見つめていた女がいたのはまた別の話。



勇志は家について電話をかけていた。斎藤だ。

「もしもし。俺だよ俺。」

「……あぁ勇志か。俺俺言ってるから『おれおれ詐欺』かと思ったぜ。」

「違うよ。実はさ、今日変なことがあってさ。」

「ん?変なこと?」

「うん。なんか、今日、突然変な男に名前を聞かれてさ。名乗ったわけよ。そしたらなんつったと思う?」

「……まさか、『……あなた最近勇者って呼ばれたりしたことありませんか?』じゃないのか?」

「なんで一字一句間違えずにあてちまうんだよ!」

「本当にそう言われたのか?」

「あ、あぁそうだけど…」

「その男、変な機械を持ってなかったか?」

「よくわかったな。持ってたよ。丸っこい奴。」

「ついに見つけたぞ…志野原…私があれからどれだけ探したことか…」

「どうした斎藤?」

「ん?いや、何でもない。ちょっと考え事をしていたんだ。じゃあ俺これから用事があるから一回切るぞ。」

「おう。じゃあな。」

「じゃあ」



***



斎藤はさっそく臼田怜生に電話をした。

「もしもし、魔王様ですか?」

「おう。斎藤か。どうした~。」

「ついに元賢者現在の名前を志野原賢。彼を見つけました。」

「何だと!!!ついに見つけたか!!!よくやった。」

「ありがとうございます。ところで彼をどうしましょう。」

「八つ裂きにしてやりたいところだが、今はダメだ。」

「なぜですか?ひと思いにやってしまえばいいじゃないですか。」

「今のおれにそこまでの力も魔力もないし、第一この世界でそんなことやったら即逮捕!に、なっちゃうよ。」

「それもそうですね。では明日、学校で決めましょう。」

「そうだな。じゃあお休み。」

「お休みなさいませ。」



そして次の日の学校で…

勇者が誰だかは判明しました!

次話で久しぶりに学校で話を展開させます。

今回は会話文が多くなってしまいました。すみません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ