第三話~疑問~
なんだか、いいサブタイトルが思いつきませんでした…
「…とまあそんなことがあったわけだ。そしてその転生した魔王、『セビウス』とは我のことだ。つまり我は、現在さまざまなところを転々と周って探してるのだ。」
「ま、魔王様ですか・・・」
斎藤が突然立ち上がったかと思うと臼田のもとへ駆け寄った。
「つ、ついに見つけたぞ!(ぐすっ)かなり探してたんだぞ!も~なぜおれを探してくんなかったんだよ!こっちはとっても心配したんだぞ!」
どうやら一人称の『我』はキャラをつくっていたらしい。
「すみません、魔王様。実は私もパソコンを使いぼちぼちと探していたのです。しかしとてもうれしかったです。」
「あぁ。ありがとう。(ごほんっ)これで我の魔王だったという証明はできた。ほかに質問がある者はいるか?」
うぁ~、みんなめっちゃひいてる。やっぱみんな、半信半疑だったんだ。
「とくにないのなら、これで我の自己紹介を終わらせる。」
……
誰も話をしない。
先生も、「あ、ありがとな。じゃあ授業を始めるか。」
「「「「「はーい…」」」」」
クラスの全員(と言っても、病欠が二人、不登校が一人いるが…)が黙々と授業をした。
そして今日もすべての授業が終わりいつもどうり斎藤と帰ろうと思ったら、いつの間にかいなくなっており、臼田と何やら話しあっている。「魔王様、この世界には勇者、賢者、魔物狩人が転生した姿がいるはずです。そのような人はたいてい名前にヒントが隠されていたりします。たとえば、勇者だった場合『ヒーロー』や『元勇者』などのイメージの名前が入っています。」
「なるほど。では、まずこのクラス、学年、学校と広げていき、最終目標としては世界を探してすべてを見つけて八つ裂きにしてやるのだ!!!」
「はい!一緒に頑張っていきましょう!ん?ところで、萩元~お前の名前って勇志だよな~フルネームで萩元勇志…萩“元勇”志だったよな~、まさかお前…いゃありえないな。おまえがそんな悪い奴には見えないし」
「それに、本当に元勇者ならば、今頃理性を忘れ我に襲いかかると思うぞ。おい、そろそろ行くとするぞ。」
「はい。」
そして、放課後…
彼は、先ほど斎藤に言われたことについて少し心配していた。
……俺が、勇者!?
たしかにあいつに会ったとき、なんだか胸騒ぎがした、気がした。
なんていうか、会ったことがないはずなのに見たことがある…
なんだか過去にあったような…前世で会った感じがした・・・
次の話は、賢者目線で、書かせていただきます。
また、次回は少し遅めに投稿させていただきます。