第二話~回想~
『弱×2魔王様』に少しあらすじがつながりました。
世界にはもともと、無界と天空界があった。
無界に、過去に創造神『ゼウス』の息子、『ゼギウス』の悪戯により創られた不完全の産物『人間』を生みだした。無界は人間界と名付けられた。初めのうちは、うまくやっていた。
しかし
『人間』は欲を持った。富、名声、地位を求めた。
そのために同種族同士で争った。
そして弱肉強食の世界が出来上がった。
『ゼウス』は『ゼギウス』を叱った。
そして、『ゼギウス』を天空界から追放した。
しかし、『ゼギウス』は人間とともに過ごすことを嫌った。
そこで新たな世界を生み出した。それが魔界だ。『ゼギウス』はそこで、王となり君臨した。
『ゼギウス』は人間界や、天空界から堕天したものを快く引き受け魔界の住人にした。
『ゼギウス』は魔王となった。皆が彼をあがめた。
彼は、名前を変えた。
名は、『セビラグ・デモイナレス』。
彼は、子を産んだ。
その子供の名は、『セビウス・デモナレウ』。
『セビラグ』は子が生まれた瞬間、死んだ。
『セビウス』は、『セビラグ』の家臣に育てられた。
そして
数万年の時がたった。
『セビウス』は魔王になった。
しかし、前魔王『セビラグ』とは似ても似つかず、とても魔王には向いていなかった。
そして、ある事件が起き、勇者に倒された、『セビウス』はとある小さな村に住んでいた…
「やられてしまいましたね…」
……
「魔王様?」
「くっそォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!」
「だ、大丈夫ですか?」
「くっそ!なんてことだ!俺は今まで間違っていた…今日から、自分を鍛えなおし、必ずあのクソ勇者どもを倒してやる!」
「ま、魔王様!ついにやる気になってくれましたか!!!では私もお手伝いいたします。私は魔法を得意とさせていただいているので、そちらの方を担当させた頂きます。」
「わかった。これから早速訓練しよう。」
二人はとても大きな山に向かった。そんな彼らの返ってきた姿を見たものはいない…
なぜなら
「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」」
「この山やばいって!!!!死ぬ死ぬ死ぬぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
「やばいですやばいですやばいですって!!!!!」
二人は人喰い熊に追いかけられている。
しかも山に入ってから一週間も経っていない。もう丸三日も追いかけられている。
「うおォォォォォォォォ!!!!!!!!」
「あっ!魔王様!ま、前を見てくださいっ!!」
「えっ?あ~~~谷に落ちるぅぅぅぅぅぅ~~~~~~」
「私はどこまででもついていきますぞ!」
こうして魔王たちは死んでしまった…
しかし彼らはもともと天空界の血をひくもの。
彼らにとって死ぬことは人間にとっての擦り傷や切り傷のようなもの。
転生だって自分の力ですることができる。そこで、彼らは転生をしてまた魔族に戻ろうとした。
しかし、勇者との戦いや人喰い熊との戦闘で魔力が格段に落ちていた。
そのため人間になるしか手はなかった。
そこで二人は記憶を保持し転生をした。
ある約束をして…
「「人間界でまた逢おう(逢いましょう)…」」
読んでくださり、ありがとうございました。
引き続きアドバイス等よろしくお願いします。
次回は、また学校に戻ってくる予定です。(回想が終わって)