第一話~出逢い~
これを読む前に、『弱×2魔王様』を読んでくだされば、更に楽しんでいただけると思います。
俺の名前は、萩元勇志、高校二年だ。成績は中の上で、運動もそこそこだ。人気者ってわけでもないが、いじめられてるってわけでもない。ぶっちゃけ“フツー”だ。
そんな俺が通ってるのは、楽羅伊高校、でもみんな、楽羅伊高校って呼んでる。俺もそう呼んでいる。
今日は、夏休み明け最初の学校、どことなくみんなだるそうだ。 後ろの席の斎藤が話しかけてきた。
「よぉ~勇志ぃ~。元気にしてたかぁ~?」
「おぅ!斎藤じゃん!久しぶり。元気だったよ。そっちは?」
「ぼちぼちだぜぇ~。そ~いえば、今日、転入生が来るらしいよぉ~。」
「へぇ~。そーなんだ。んで男、女?」
一応、俺も男だ。女に興味がないって言えばうそになる。
「うわさじゃ~男だって。ちょっと残念だよぉ~」
「だな。でもうわさって言えばさ~…」
二人で話していたら、いつの間にか予鈴が鳴っていた。
「ほら~席につけ~。朝のホームルームはじめっぞ~!」
この人は、俺たちの担任、田坂。この先生は夏休み明けにかかわらず、年がら年中だるそ~な声をしている。
「え~、今日からこのクラスに転入生が入る。まだこの辺の雰囲気にもなれてね~と思うからみんな仲良くしてやれよ~。ほい、入っていいぞ~」
「はい。」
「我の名は、臼田怜生。元は魔王だったが、色々あり今は、転生して人間をやっている。ちなみに今の姿では呪文はおろか空を飛ぶこともできん。これからよろしく。」
・・・
「よろしくな。」「出身地とか教えてくれよ!」
あれ!?みんな反応薄くね?だって、“元”魔王とか急に言い出すんだぜ?なのに誰もそこについて突っ込まない。
「みんな~、元魔王だからって仲間外れとかにすんなよ~。」
「「「「は~~~い」」」」
いや、おかし~でしょ~~~~~~~~~!!!!!!!!
俺の、叫びで驚いた臼田は、こちらを向き「どうした?何をそんなにびっくりしているのだ?」って言われた。
「い、いや。なんでもないよ。それより一個質問してもいいか?おまえのその“元”魔王ってなんだ?なんかふざけた感じでもなさそうだし…できたら聞かせてくれないか?」
「よかろう。そなたに聞かせてやろう。とゆうか、そういったものの話すのがめんどくさいので回想にしよう。いくぞ…」
ポワンポワンポワンぁぁぁぁぁン
って、回想でまとめてんじゃねーよ!!!
そんな俺の叫びも何の意味も持たずに、回想に入っていった…
まだまだ初心者なので、読みにくいですがよろしくお願いします。
また、アドバイスなど、よろしくお願いします。