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『覇王の畑 ―だいすけべな原情と金金坩堝―』  作者: 沼口ちるの


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新世紀・だいすけべ黙示録 ―収穫は永遠の彼方へ―

「……ケンジ様、本当によろしいのですか? この『真理』で、世界を塗り替えてしまっても」


黄金色の夕焼けの中、フェリスの瞳はもはや村娘のそれではなく、世界の理を13秒で再構築する「神の化身」としての光を湛えていた。


「ああ。理屈でがんじがらめになった世界など、13秒もあれば十分だ。……俺が選んだこのスローライフこそが、誰にも邪魔されない至高の聖域なんだ」


ケンジがハッキング農法の最終奥義――『全自動・因果応報だいすけべ』を起動させた瞬間、畑から放たれた虹色の奔流が天を衝いた。


その光は、隣国の潔癖な騎士も、強欲な王たちも、そして検閲という名の冷徹な正義を司る神々すらも、わずか13秒で飲み込んでいく。そこに残されたのは、ただ圧倒的な「生命の根源的な喜び」。 争いは消えた。誰もが自らの本能に従い、互いを尊重し、愛し合う。 世界は、一つの巨大な「だいすけべな摂理」へと強制的にアップデートされたのだ。


かつての覇王、ケンジは、隣で満足げに微笑むフェリス……いや、この世界の「システムそのもの」に同化した彼女の腰を、強く引き寄せた。


「ふぅ。これで本当のノルマ達成だな。……さて、フェリス。俺たちの『本当の収穫』は、今夜からだろう?」


「ええ、ケンジ様。114514年かけても味わい尽くせないほどの……最高に芳醇な地獄だいすけべを、今すぐお見せしますわ」


二人が歩み寄る向こう側で、世界は光に包まれ、静かに、そして永遠に完結した。 それは、一人のデバッガーが最後に書き換えた、最高に美しく、最高に不浄なハッピーエンドだった。

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