表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

紙タバコの火が

作者:

えっ、でも彼女と同棲してるんでしょ?

「そうです」


私の隣で紙タバコを吸う人は言った。

やっぱかぁ。と思ったのと同時に、ショックという気持ちが襲ってきた。

紙タバコの火が消えるとき、貴方は元の席に戻っていく。ここが1番端だから、皆に気を使って移動しているのだろう。

紙タバコの火が付いたとき、貴方は自分の運動神経が悪いと教えてくれた。少し意外で、話が弾んだ。

紙タバコの火が進んだとき、貴方は彼女の話をした。そんな話をしながら、煙を手でこちらに来ないよう払っていた。

紙タバコの火がもっと進んだとき、貴方は趣味の話をした。新たな1面が知れた。

紙タバコの火が消えたとき、貴方は席に戻っていく。

紙タバコの火が消えても、私の服にはまだ忘れられない貴方への気持ちみたいに残ってる。


もう紙タバコは残ってないのに。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ