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バグってなんなん?

 とりあえずは落ち着けそうな場所を見つけないとってことで街を探すことにした

 名前はとりあえずこのキャラの名前のファスティアでいいか

 安直だとあいつらにからかわれたが、俺は気に入っている

 道すがらステータスをよくよく確認することにした

 なにせこれは俺の命綱みたいなものだ

 しっかりと確認して生き残らないとな

「えーっとなになに、スキルは確認したから、えっと、あれ? なんだこれ」

 スキルの最後の欄にあったバグってところがバリバリになって見えずらい

 まあバグってるんだからバグってて間違いはないのか

 てかこれ大丈夫、なのか?

 ま、まあ今はとりあえず置いておくか

 で、こっちはスキルの説明か

 賢者の創造魔法

 その名の通りに魔法を創造するスキル

 創造された魔法がそのまま魔法として残るわけじゃないのか

 てかゲームの世界であったはずの魔法の欄はない

 いちいち魔法を作り出して使わなくちゃならないってことかな?

 それからスキル創造

 なんか作ってばっかだな。ある意味ビルド系

 他には特に、レベルなんかもないし、あとは名前、名前はそのままファスティアだな。性別は女性

 うん、あれもなくなってるし上は出てる

 女性で間違いない

 何だか泣けてきたよ

 それから職業か

 これ何なんだろう? 見たことのない職業だ

 これもバグの影響なのか、魔法使いからランクアップしていく大魔導士と、様々なスキルを覚える操術師という職業が合体している

 大魔導士はそのままだ。魔法に特化した職業

「ま、このあたりは追々分かって行けばいいだろ」

 盗賊が出たのは街道だったから、このままこの道を進めばきっと街につく

 それだけは良かった、本当に

 例えばいきなり死ぬことだってあったわけだ

 マグマの中とかに召喚? この場合転生召喚とでもいうのか?

 そんなことになってれば一発で死ぬ

 それに人間じゃない可能性だってあったな。よく読んでた物語にそういうのもあったし

「に、人間でよかった」と、つぶやくとステータス画面が少し変わる

「あれ? 嘘だろこれ、バグ・・・」

 名前の下に種族欄が現れ、デミゴッドと書かれている

「デミゴッドってなんなんだ? えっと確かなんだっけ? 半分神的な? バグってるわぁ。こんな種族なかったっての」

 その種族の表示もバグ特有のあいまいで訳の分からないバリバリとしたエフェクトが出ている

「俺のステータス、バグまみれだからそのバグで何かが起こることも危惧しておかないとな」

 バグはさっきみたいにいいことが起きるとは限らない

 ゲーム作りとかでも最初のうちにバグを探してそれを除去するって作業があるらしいし

 チートみたいに強くなればいいけど、逆にとんでもなく弱くなったり、下手したら突然の死!なんてことも・・・

 やばい考えたら怖い

「と、とりあえずあれだ! 気にしないようにしよう」

 ここはポジティブに行こう。突然死ぬバグなんて起こらない

 起こらない、よな?

 スキルに関しても色々と考えつつ街道を進むこと体感で一時間

 大きな砦が見えてきた

 国境なのか見張りの兵がいるのが見える

「む、旅人か? それにしては軽装だな。少女がそのような状態でよくここまでたどり着いたな」

「う、運がよかったんですよ」

 ここは力とかのことは黙っておこう

 なんか面倒なことになるのが目に見えてるし

「街はここからもう少し行ったところにある。気を付けていくんだぞ。それとも護衛を付けようか?」

「い、いえお構いなく」

 兵のお兄さんたち、いい人たちばっかだった

 なんか食料と短剣までくれたし

 ここからは国が管理してるからそこまで危険な魔物が出ることはないらしいけど、一応護身用にと持たされたんだ

 そのまま兵士に言われた通りまっすぐに道を進んでいくと、大きな壁に囲まれた街があった

 ああ、よくアニメとかで見たなぁこの感じの街

「旅人か、ようこそマスティカ王国へ・・・。あの、君一人か?」

「はぁ、まあそうです」

「ここまで一人で?」

「はいそうなりますね」

「ここから一番近い街である副都アーケンは向こうの西門の方なんだが・・・。あっちは治安の悪いバディスタ帝国の方だぞ? 避難民にしては綺麗な恰好をしているし」

「その、なんて言うか、気づいたら少し先の街道にいまして、記憶がなくてですね、名前以外思い出せない状態なんです」

「そ、そうか、よほどショックなことがあったのか? 俺たちで出来ることがあったら何でも言ってくれ」

 さっきの砦でも思ったけど、男たちが妙に優しい

 いやそれもそうか、この姿、俺の好きを詰め込んだ美少女

 これが男の普通の反応か

「ア、アハハ、ありがとうございます。じゃあ街、入りますね」

「おっと待ってくれ、一応身分証を見せてくれ。犯罪歴とかないか調べるから」

「身分証?」

 まずい、身分証なんてあるのか

 そんなもの持ってないぞ

「まさか持ってないのか? 帝国でも発行されているはずだが・・・。そうか、記憶喪失なんだったな。よし、本来なら銀貨五枚が必要だが、建て替えておいてあげるから返せるときに返しにきな」

 あ、この感じ、女の子にいいとこ見せようとする男の反応だ

 でもこの好意には黙って甘えるとしよう

 街に入れないと死活問題だからな

 こうして俺は無事、街に入ることができたんだが・・・。入ったはいいんだが、大問題が発生してしまった

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