表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/10

⑻『迷宮の入り口と出口の、トポス』

⑻『迷宮の入り口と出口の、トポス』



一体に、この世の仕組みとはどうなっているのだろう、という漠然とした不可解や不安が、自己を迷宮へと導いてしまうかの様だ。俺には、物事が判然とすることが、一番の自己縊死への闇に対する抵抗であって、その限りにおいても、迷宮は、一つのトポスである。



詰まる所、大きな世界の中核において、何か物事が勃発する時に、その終焉を望む前に、自己が巻き込まれてしまえば、それで大きな被害なのである。世界は待たない、待ってくれない、ただ、世界が待つのを待つだけの、曖昧な人生だと、我々は神に言うのだろうか。



それでも、迷宮の入り口と出口の、トポス、というものは、完全に見捨てる訳にもいかないのだ。トポスの在り処、それを見つけたが最後、神は俺を見放すだろう。自己の道を歩いて行け、というだろう。無論、俺も、それで問題はない、とは思っている。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ