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⑸『迷宮の入り口と出口の、トポス』
⑸『迷宮の入り口と出口の、トポス』
㈠
いつかの空砲も天に座し、つまりは、迷宮入りになるだろうという、予感の最中に居る。訳の分からないも、本質的には、迷宮のことを指しているだろうから。それでも、前進あるのみ、だけでなく、ちゃんと思慮深く生きなきゃな、とも思うのである。
㈡
そこに、トポスはあるだろうし、そこが、トポスになるだろう。俺はそんな、場所、としてのトポスに、いつから迷い込んだんだろうか。山の中、森の中、川の中、そんな風景との融和もまた、自然界への寄与である、我が人生の一部の寄与である。
㈢
入り口がある様に、出口がある。出口がある様に、入り口がある。そんなことは、自明の理であるが、それでも、脳内における、迷い、とは、本当は自分の脳が迷っているだけなのだ。迷宮とはいえ、迷宮がある以上、そこは、トポスとして扱われ、我々は、生きる意味を見出すだろう。