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⑵『迷宮の入り口と出口の、トポス』

⑵『迷宮の入り口と出口の、トポス』



疾走者が、グラウンドを駆け抜ける時の、あの疾走感が、小説にも必要だと思うことは、多々ある。言葉のリズムのことだが、自分はその原風景に、一種のトポスを見る。そして、自己の視覚と幻覚を交差して、迷宮に陥るのである。



無論、我々は、自分が見たものを信じるという特性があることは、一種の真理だから、他者に向かって、思いを託すことは、自分の信じたことを、信じた様に伝えることしか出来ない。一方通行ではあるものの、そのトポスが、例上すれば、会話、ということになるだろうか。



困難が待ち受けていても、自分はトポスから逃げ出すことは可能だが、自己そのものから自己が逃げ出すことは、はっきりいって、不可能である。幽体離脱でもしない限り。ならば、その幽体離脱を信じてみようとする錯覚が、自己を迷宮へと誘ってしまうことは、論理としては、悲しい調べである。

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