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人物紹介(準主要人物・ネタバレ含む)

主要人物周辺の名前付きの人々。

生まれた月の設定はありません。


【エリオット・キラン・クリソプレーズ】

男性。23歳。

髪;銀。瞳;クリソプレーズ。

クリソプレーズ王国第一王子。正妃から生まれた王子の一人。王位継承順位一位。

王太子に内定はしている。婚約者であるアイオライト王国の王女の学院卒業を待って、婚姻を結ぶことで立太子する。次代の国王にはなるが、失脚したため実権は第二王子に握られる『お飾り』の王となることが決定した。

6歳下の実弟である第二王子アンドレアが天才であることを見抜き、幼少期の内に潰してしまおうと画策したが、弟への劣等感から実力に見合わない欲を抱き続け、失態を重ねて失脚。

正妃の第一王子として生まれ、凡才だが平均よりはずっと優秀であり、真面目な性格から己に完璧を求めたことで歪んでしまった。

運が悪く、良縁に恵まれず、本人が努力するほど側近が怠惰になっていく悪循環で、心身は疲弊し、王族らしい極上の美青年でありながら目は澱んでいる。

色合いは弟と同じなのに、弟は父とよく似た輝くクリソプレーズの瞳を持っていることで、鏡を見る度に劣等感と憎悪を募らせた。

失脚後、専属護衛一人を残して側近は全て入れ替えられた。失脚前は忠臣だったウォルター・コナーが専属監視役として付けられている。

今後の執務としては、決定権の無い外交や視察の『顔』を担う。



【エリカ】

女性。15歳になる年に大罪人として刑死。

髪;栗色。瞳;ピンク。

平民として生まれ母子家庭で暮らし、10歳で母と死別。孤児院に引き取られたが、14歳の時、クーク男爵の庶子であったとクーク男爵家の養女として迎えられた。しかし、罪人として捕縛された後、貴族籍は詐取であったと取り消される。よって、エリカが貴族であったという記録が残されることは無い。

孤児院で暮らす12歳の頃から非合法の街娼であったために、処刑時は『娼婦エリカ』として処刑された。

前世の記憶は定かに持っていないが、魂は前世のジルベルトの姑でありクリストファーとニコルの祖母であった日本人女性。

前世の記憶をはっきりと持っていないのは、前世で孫息子にセクハラ行為をしたり、孫娘を外国の臓器ブローカーに売ろうとしたりで嫁の激怒を買い、嫁の()()の伝手で私刑目的の隔離施設に長期間監禁されていたから。

前世の記憶は曖昧だが、『一度目のエリカ』の成功体験の記憶を編集して与えられていた。

与えられた記憶により膨張した、自己を特別視する考え方と、元の性格による妄執じみた異性にチヤホヤされたい願望が相まって、次々と犯罪行為を重ね、最終的には大罪人として短い生涯を終えた。

ジルベルトとクリストファーはエリカの正体を知っているが、ニコルは知らない。



《ダーガ侯爵家》

@ブラッドリー・ダーガ

ダーガ侯爵家当主。ジルベルトの実父。外務大臣。39歳。

ジルベルトほどの人外の美貌ではないが、黒髪に深い青の瞳の色男。線が細く優しげな色男の風貌で侮られがちだが、『剣聖』を目指す息子を守るために若くして外務大臣まで昇りつめた手腕と、息子の敵に容赦の無い様で、『クリソプレーズ王国の毒針』と囁かれている。


@クラリス・ダーガ

ダーガ侯爵夫人。ジルベルトの実母。37歳。

結婚するまでは、元パイライト王国王女であった現王妃の侍女だった。結婚後、王妃とは親友関係。

人外と行かないまでも、淡いラベンダー色の髪に明るい紫の瞳の大変な美女。ジルベルトは両親のいいとこ取りで、奇跡的な人外の絶世の美貌の主として生まれた。


@レスター・ダーガ

ダーガ侯爵家次男であり後継者。12歳。

黒髪青目の利発な美少年だがブラコン。大好きな兄が滅多に家に帰れないほど多忙であることに納得出来ず、ジルベルトが暇になるくらい平和な国を作るため日夜勉強に励む。ジルベルトを餌に、父に良いように転がされていることには、まだ気づいていない。



《コナー公爵家》

@ゲルガー・コナー

コナー公爵家当主。クリストファーの実父。表の顔は祭儀大臣。国の暗部を司る家の当主だが、現在はクリストファーに従っている。45歳。

銀に近い薄水色の髪に薄氷色の瞳の中肉中背で大人しそうな紳士に見える。どういう遺伝か、コナー家の男性は全員垂れ目。外見にそぐわない残虐さとエゲツない知識を持つサディスト。国王に忠誠を誓っている。


@アリーチェ・コナー

コナー公爵夫人。クリストファーの実母。45歳。

コナー家の分家出身で諜報と暗殺の専門家。青紫の髪に紫紺の瞳の妖艶な美熟女。


@ウォルター・コナー

コナー公爵家嫡男。クリストファーの実兄。22歳。

表向きは祭儀部の文官。第一王子に忠誠を誓っていたが、主を実弟のクリストファーに鞍替え。

青みの強い水色の髪と空色の垂れ目、細身の長身の優男に見えるが、本性は頭のネジの飛んだ拷問マニア。

丁度いい嫁が見つからないことが目下の悩み。


@プリシラ・コナー

コナー公爵家長女。クリストファーの実姉。18歳。

貴族学院五学年在籍。水色の髪と瞳のセクシー美女。

クリストファーへの恐怖心を骨の髄まで調教済みなので、忠実な下僕状態。

現在はジルベルトに手駒として貸出されて扱き使われているが、それを「楽園のよう」と泣くほど喜んでいる不憫さに、ジルベルトがちょっとした菓子や小物を与えてしまうので、益々「貴方様の命令ならばどのようなことでも!」と心酔が進んでいる。

モーリスの嫁として狙われていることは、まだ知らない。把握しているクリストファーが「面白いから黙っておけ」と指示している。

能力的には、高レベルな工作員。諜報や色仕掛が得意分野。



《ミレット子爵家》

@ダン・ミレット

ミレット子爵家当主。ニコルの実父。遣り手商人。ミレット商会会長。35歳。

明るい茶髪に黄緑の瞳の愛嬌のある美男で、一人娘のニコルを溺愛。ニコルの才能を潰すことも搾取することもせず、成人男性の保証人が必要な手続きは請け負って好きにさせている。


@キャシー・ミレット

ニコルの実母だが、離縁後死亡。


@アイリス・ミレット

ミレット子爵夫人。後妻でありニコルの義母。25歳。

元は別の裕福な商家のお嬢さんで、結婚間近の婚約者もいたが、事故で顔に目立つ傷を負ったことで婚約破棄と実家からの勘当を受け、ニコルとダンに拾われミレット商会のスタッフになった。

ニコルが前世知識で傷に障らない化粧品を開発し、傷を隠せるメイク方法も伝授したことで、ニコルを崇拝するようになる。

狂信的なまでにニコルを崇拝するアイリスなら、欲から妙な行動を起こさないだろうと、ダンが後妻にならないか勧誘し、それを承諾。

現在はミレット商会会長夫人として人脈を築きながら、ニコルの敵を嗅ぎ分け、ニコルの屋敷の狂信者仲間達に情報を流している。



《ヒューズ公爵家》

@オズワルド・ヒューズ

ヒューズ公爵家当主。宰相。国王の側近であり親友。44歳。

人前では、ダークブロンドに蒼い瞳の冷徹な美中年。息子や親友の前では草臥れた中年親父になることもある。『王国の頭脳』、『冷徹宰相』などと渾名されるが、好き勝手に動く親友の主君と、非常識で脳筋な側近仲間の尻拭いに奔走する苦労人。非常識な脳筋の尻拭いから解放されて、白髪の増える速度が落ちると密かに喜んでいる。

現国王が第一王子だった少年時代から当時の国王の信頼が厚かったために、王命で行き場を失った側室腹の王女を娶ることになり、妻に洗脳される息子を助けることも出来ず歯噛みしていた。

今は息子が伸び伸び育っていることが大変嬉しい。自分に似て腹黒で冷酷なところも可愛くて仕方ない。


@シャーロット・ヒューズ

ヒューズ公爵夫人。側室腹の王妹。42歳。

銀髪、クリソプレーズの瞳であることが何よりも誇りの高慢な貴婦人。降嫁しても王族である自分しか認められず、幼い頃のモーリスを自分の復讐の道具にしようと洗脳じみた育て方をしていた。

モーリス自身が母を寄せ付けなくなった後も、同じ屋敷に居れば何かと手を出して来ていたが、ハロルドが、モーリスを支配しようとするシャーロットを暗殺していいかアンドレアに許可を求めたことで、モーリス主導で実質上の領地幽閉となった。

表向きは、引き籠もる場所が王都の屋敷から領地の城に変わっただけだが、実態は豪奢な広い部屋に見目麗しい侍従に扮した監視達を配置した牢獄。塔の最上階なので、自分の足で歩いたことなど殆ど無いシャーロットには自力で降りられず、唯一の扉は内側からは鍵を開けられない。

シャーロットに負い目があるからとモーリスへの洗脳虐待を黙認していた王家は、モーリスが母を領地に追い遣り幽閉したことも黙認した。



《廃絶したパーカー伯爵家》

@ランディ・パーカー

元パーカー伯爵家当主。元国王側近。元騎士団長。44歳。

現在は、クリソプレーズ王国国王専属冒険者として仕事を請け負う平民なので家名は無い。赤い髪とオレンジの瞳の筋肉自慢な強面美中年。

自己中で非常識な脳筋だが、軍人としてはカリスマ的な実力者。妻への執着は病的で、執着する妻と、唯一の主君である国王ジュリアンの言葉以外は響かない。

忠誠心が非常に強く、職務にも真面目なので悪人に見えないが、親としてどころか人としてもアウトな人間性。

息子に見限られた理由は今でも理解していない。


@リナリア・パーカー

元パーカー伯爵夫人。46歳。現在は平民の冒険者の妻なので家名は無く、ただのリナリア。

鶯色の髪に琥珀色の瞳の繊細な面立ちの美女。侯爵家の令嬢だったが、茶会でランディに見初められて執着され始め、大人しい美少女から「悪役令嬢捏造系ヒロイン」のような貴婦人に成長。

外見に一目惚れされてパーカー家男子の執着の餌食となり、人格が形成されるには未熟な年齢からランディに盲目的な愛を捧げられることで性格が歪んだ、ある意味パーカー家の被害者。

立場の強い夫からの愛情と、夫に愛され過ぎて虚弱になった身体を武器に、社交界では他の女性達を見下したり陥れたりと好き放題だったので、夫が平民になる時に離縁出来ず道連れにされても同情する貴婦人はいなかった。


娘三人は割愛。



《クリソプレーズ王家》

@ジュリアン・カマル・クリソプレーズ

クリソプレーズ王国国王。44歳。

為政者として優秀だが、本来はお調子者の男なので、親友で側近のオズワルドには、かなり甘えている。

銀髪にクリソプレーズの瞳の極上の美男。中年の色気と少年時代から変わらない茶目っ気が混在して始末が悪いと親友(オズワルド)は思っている。

正妃の他に国内貴族の家から娶った側妃が二人いるが、側妃達は後宮に上がった当初から、側妃であることを「仕事」と割り切っていたので、正妃も含め関係は良好。二人の側妃との間に一人ずつ娘がいる。


@アイリーン・クリソプレーズ

クリソプレーズ王国王妃。43歳。

元パイライト王国王女。銀髪にパイライトの瞳の涼やかな美女。男勝りな性格がジュリアンと相性が良かったようで、政略結婚でありながら、今でも夫に惚れ込まれていることを感謝している。

第一王子エリオットと第二王子アンドレアの母だが、王子二人の間に王女も産んでいる。王女は貴族学院卒業後、モスアゲート王国の第一王子に嫁いだ。


側妃、王女達は割愛。


次回投稿から、本編の続きになります。


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