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人物紹介(その他。ネタバレ有り)

 年齢は『幕間・二』終了時点。


【ルーデル・ダレン】

年齢;62歳。

髪;藤色。瞳;紅茶色。

柔らかな笑顔と物腰の美中年に見えるが、実際は孫も居る老人。

()()()有名な、ヒューズ公爵家執事長。

自身もダレン伯爵家当主の身分を持っている貴族。


現代日本の二次元作品に出て来るトンデモ執事のようなスキルを備えているが、軍部とも暗部とも関わりの無い、本当に、ただの執事。

コナー家も軍部の重鎮も感情では納得出来ていないが、それが厳然たる事実なので仕方ない。


古くからヒューズ公爵家に仕える家であったダレン家が、功績を挙げて伯爵位を得たのが百年ほど前。

領地も与えられているが、ダレン伯爵家の当主は、領主ではなくヒューズ家の執事長となるのが決まり。


ちなみに、ダレン伯爵家の当主は生まれた順番では決まらず、「最もヒューズ家の執事長に相応しい者」が選ばれる。

領地を治めるのは、当主に選ばれなかった一族の男性。


そろそろダレン家当主の座を後進に譲りたいが、ルーデル以上に「ヒューズ家の執事長に相応しい者」が育っていないために譲れないのが悩み。

いっそ、『侍従修行』の全行程を想像を遥かに超えた短期間で修了したバダックを養子に、と考えたりもしたが、第二王子執務室専属侍従を引き抜く訳にもいかず、ルーデルの悩みは、まだまだ続きそう。



【マルセル・ゴイル】

年齢;44歳。

髪;暗緑色の直毛。瞳;暗青色。

ゴイル伯爵家当主。近衛騎士の隊長格。

この度、新しく騎士団長に就任する王弟レアンドロに指名され、副騎士団長に就任することが内定している。


ゴイル伯爵家は、近衛を多く輩出する武人の家系。

息子は第一王子エリオットの専属護衛。

無能ではないが、実力に釣り合わない野心家。



【モーゼス・ゴイル】

年齢;24歳。

髪;暗緑色のくせ毛。瞳;青灰色。

体格が良く無口。

エリオットの専属護衛。近衛の資格持ち。

ゴイル伯爵家嫡男。


エリオットの側近の中で一番身分が低く、護衛という立場上、唯一まともに仕事をしていたこと、政務には関わっておらず護衛としてのみ働いていたことで、今もエリオットの側近として残されている。


しかし、野心家の父にエリオットの側近になるよう送り込まれての専属護衛という選択だったために、自身の進退に迷いを持っている。

また、年下のジルベルトやハロルドの実力を目の当たりにし、己の限界を悟って苦しんでもいる。


父の野心家ぶりとは相容れないと感じ、気弱な面を持つ自分が好きになれない。

ごく真っ当な神経を持つ悩める青年だが、生まれた家と立場が、「真っ当な神経」を持っていることを許さない。




↓↓↓以下、故人↓↓↓



【アレン・グリフィン】

髪;赤。瞳;琥珀色。

剣士でありながら華やかな美形。

クリソプレーズ王国に実在した、ジルベルトの前の『剣聖』。


レオナルド王の時代に騎士団に所属していた騎士で、今は途絶えたグリフィン伯爵家の男子。


騎士団で出会った王弟ジャスティンの、清廉さや高潔な生き様に心酔し、初めは騎士としての忠誠を誓って専属護衛となった。

以後、戦場に向かうことになるであろうジャスティンを護らんとする強い想いから『剣聖』として覚醒。

ジャスティンのために『剣聖』になったのだから、当然、忠誠はジャスティンに誓った。


しかし、それが弟を憎む兄王レオナルドの逆鱗に触れ、ジャスティンに下された王命により、アレンは『剣聖』としてレオナルドの専属護衛になるよう命じられる。


更に、ジャスティンの婚約者でありアレンの実の妹であるモニカがレオナルド王の後宮に囚われ、彼女を救い出すために、ジャスティンは王命に従って死地に赴き戦死。


ジャスティンを喪ったアレンは、妹モニカに「生きて真実を伝えろ」と遺言を残し、『剣鬼』となって戦場に散った。



【モニカ・グリフィン】

髪;赤。瞳;琥珀色。

大輪の薔薇に例えられる大層な美女。

兄は『剣聖』アレン・グリフィン。今は存在しないグリフィン伯爵家の令嬢。


レオナルド王の弟ジャスティンの婚約者だったが、ジャスティンを憎悪するレオナルドによって婚約者と引き離され、成人もしない内からレオナルド王の後宮に囚われた。


レオナルド王のみならず、家格の低さから、後宮では他の側妃達からも虐げられ、ジャスティンが戦死するまではジャスティンとの約束を希望に生き、ジャスティンの訃報を聞かされてからは、レオナルド王への憎しみと兄の遺言を支えに生き抜いた気丈な女性。


レオナルド王との間に、後の世の辣腕宰相となるジーンを産む。

ジーンと共に、史実を歪めたレオナルド王の真実を後世に伝えるために活動していたが、動乱期で暗殺合戦が激化する中、ジーンの代わりに毒矢を受けて死亡。

兄の遺志は、息子ジーンに託した。


レオナルド王の後宮に囚われ、王との間に子を為したが、生涯想い続けたのはジャスティンのみ。



【フローラ・ロペス】

フェリクス王が王子時代に婚約を結んでいた、ロペス公爵家の令嬢。


同盟のためにフェリクスが新たに婚約を結んだモスアゲートの王女に暴言を吐き、本来なら死罪となるところを、レオナルド王によって偽の死亡届を作成、受理され、当時王太子だったフェリクスの後宮に匿われる。


しかし、一向に自分に手を付けようとしないフェリクスに業を煮やしたフローラは、レオナルド王に直談判。

その結果、フェリクスがフローラに触れることは生涯一度も無かったが、レオナルド王の子を宿して産んだ。


本来ならば自分が王妃であり、自分が産んだ王子が次の国王であるという考えに囚われていたフローラは、レオナルド王との間に産んだ子であるエイダンに、「お前が正統な王となるべき王子であり、あいつらは偽王家だ」と、王妃の産んだ子供達を貶める文言を吹き込みながら育てた。


レオナルド王の死後は、フェリクスにより何度も刺客を送られていたが、狡賢く用心深い性質で、そこそこ長く生きた。

最後は急な病死に見せかけて毒殺されている。



【エイダン・メイソン】

髪;黒。瞳;クリソプレーズ。

元学院長。取り潰されたメイソン伯爵家の最後の当主。

大罪を犯した国賊として、身分を剥奪されて公開処刑された。


公的には先代国王の異母弟の一人とされているが、実際は先先々代国王レオナルドと、先々代国王の側妃フローラの間に生まれた不義の子。


母親のフローラが、先々代国王フェリクスからの刺客をエイダンが社交界にお披露目される年齢まで躱したことで、エイダンを身内が簡単に殺すことは出来なくなったために、他の「いずれ臣下に降りる王族」と同じように育てられることになった。


メイソン伯爵家に婿入りして王族籍を抜けた後も、「クリソプレーズ王家を正統な血筋に戻す」という野望を抱き続け暗躍していた。

婿入りされたメイソン伯爵家は、そのせいで破滅した。


妻だけでなく、自分と血の繋がった子や孫も、単なる道具に過ぎないと考えていた。



 次回から、本編次章『森の国決着編』を開始します。


 投稿予定は、4月7日午前6時となります。


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