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人物紹介(前世の犬。次章のネタバレ有り)

 前世の犬達です。

 年齢は、『幕間・二』終了時点のものです。


【バダック】

年齢;17歳(今年18歳。アンドレア達と同学年の年齢)。

髪;チョコレートブラウン。瞳;フローライト。

体格はハロルドと同レベル。大柄だが、人懐っこい大型犬のような甘い顔立ち。

フローライト国王の落胤。亡命者。


「魔境」と称されるようなフローライトの後宮で、人間らしい扱いを受けず、生き残る手段は選ばず成長した。

「身を護る=殺す」だったが、ヒューズ公爵家執事長ルーデルに師事し、「侍従スキル」として種々の特殊技能を身につけたことで、柔軟な戦い方が出来るようになった。


現在の身分は、クリソプレーズ王国第二王子執務室専属侍従。

アンドレアに直接雇用されているため、着用している制服も王城の侍従とはデザインが異なるオリジナル。


前世名;白河(しらかわ) 賢一(けんいち)

前世では御主人様の素良(そら)の八歳年上。

ガタイの良い「強面系男前」な不動産会社経営者。


素良と出会った頃は、まだ父親に使われる平社員だった。

高校生の素良がバイトする喫茶店が営業ルートにあったので、常連として通っていた。


産まれた時から社長令息だったので、実は「前世の犬達」の中では一番お坊ちゃんで育ちが良く、学歴も有名私立大学卒。セレブの学友も多い。


見た目が強面な割に、犬達の中で一番平穏且つ「お上品」な人生を送っていた。

礼儀作法を身につける一環で道場に通っていたこともあり、腕っぷしは強いが、荒事の実戦経験はあまり無かった。


性格は、御堂曰く「腹黒系脳筋男」。

素良との付き合いが発生する前は、「気は優しくて力持ち」と友人達に評されていたので、交流する面々の要素に影響された可能性がある。

前世の享年59歳。死因は狙撃による殺人。



【ネイサン・フォルズ】

年齢;17歳(アンドレア達の一学年下)。

髪;灰色。瞳;薄紅色。

カーネリアン王国の元宰相、前フォルズ公爵の末っ子三男。

実父とは絶縁。いずれ生家や祖国とも縁を切り、クリソプレーズ王国貴族となる予定。

長身細身の貴公子然とした外見。中性的ではなく、紳士的な微笑みと柔らかな態度が特徴だが、モーリスからは「笑顔も態度も胡散臭い」と評されている。


カーネリアン王国に、実際の役職名を公表出来ない『お友達』が何人か居る。

現在は、その『お友達』に祖国へ連れ戻されないように、クリソプレーズで功績を挙げようと奮闘中。


「優秀な留学生枠」でアンドレア達と共に生徒会執行部に参加しているが、いずれクリソプレーズ王国貴族になった暁には、アンドレアの側近として第二王子執務室に入ることになっている。


モーリスからは、影で『人型法務辞典』と呼ばれている。

ネイサンは、モーリスのことを内心で『人間図書館』と呼んでいる。


前世名;御堂(みどう) (まどか)

前世では、御主人様の素良と高校の同級生で同い年。


母子家庭で団地育ち。高校までは近所の公立校に通い、大学は奨学金を得て国立へ。

母がモラハラマザコン夫から親権をもぎ取って離婚する際に力になり、その後も様々な相談に乗ってくれた老弁護士への尊敬と感謝から弁護士を目指した。


高校時代の外見は「貧乏ガリ勉」や「ダサメガネ」の渾名の通り。

弁護士になり、身なりを整えた後は「インテリ眼鏡系イケメン」に変化。

変化後、手のひらを返した女性達に群がられるようになったので、前世では軽く女性不信だった。

素良は女性枠に入っていない。


弁護士なのに契約書の不審さを見抜けなかった、自分のせいで素良が死んだと考えている節もあり、誰にも気付かれてはいないが、深く闇落ちして拗らせている。


前世の享年59歳。死因は素人の逆恨みに見せかけた殺し屋による刺殺。



【リオ】

「リオ」は、現在使っている、クリストファーから与えられた名前。

本名は「クリード」。祖国から与えられていた偽名は「カリム・ソーン」。

年齢;15歳(今年16歳でニコルと同学年。ただし、現在使用中の身分証「リオ」の年齢は、今年19歳になる18歳。雰囲気と身体つきが大人びているので、傍目から違和感は無い)。

髪;銀色(「リオ」として青灰色に染めている)。瞳;モスアゲート(常にゴーグル型サングラス着用)。

素顔は猫目のセクシー系美青年。

モスアゲート王国の「隠された第三王子」。モスアゲート王国第二王子の双子の弟。


多胎児差別のあるモスアゲートで、殺処分する代わりに第二王子の「影武者」として、ソーン辺境伯家で虐待以上に酷い教育を受けて育つ。

「影武者」である筈なのに、愚かになるよう甘やかされて育った一卵性双生児の第二王子とは、体格も顔つきも似つかない。


モスアゲート第二王子の命令で、ニコルを拉致するためにクリソプレーズに送り込まれたが、それを祖国脱出の機会と捉え、前世の縁にも助けられ、「カリム・ソーン」は死んだことにして脱出に成功。


現在の身分は、『コナー家の真の支配者』であるクリストファーの『右腕』。

正統な王族の血筋なので基本スペックが高く、モスアゲート時代に既に工作員として必要な知識もスキルも十分に身についているので、間諜から暗殺、ハニートラップから荒事まで、非常に優秀。


前世名;木崎(きざき) 優吾(ゆうご)

前世では、御主人様の素良の三歳年上。


物心ついた頃には実父は蒸発。

母はスナックのママで、古いマンションでの二人暮し。

頻繁に入れ替わる母親の恋人達のおかげで、小遣いに苦労したことは無い子供時代。


中学からは、いわゆる「不良」の道に入り、目立つ容姿と喧嘩の強さで、すぐに近隣の「不良のカリスマ」的位置に立つようになった。

自身は何れのグループにも属していなかったが、自称舎弟があちこちにゴロゴロいた。

素良と出会ったのは、荒事と謀略に明け暮れていた高校生の頃。


高校卒業後、母の弟である叔父の店でのバーテンダーのバイトから始め、ホストを経て、ホストクラブやキャバクラ、風俗店、オーセンティックバー、ショットバー等のオーナー経営者まで成り上がった。

「カリスマ経営者」としてメディアに取り上げられたことも多数。


性格は、御堂曰く「直感系暴走野郎」だが、同業者界隈では『血に飢えた色事師』という通り名があった。

通り名については、本人は黒歴史だと思っており、呼ばれると非常に恥ずかしい。

しかし、外見が通り名に似合いの「危険な香りの色気垂れ流し系イケメン」だったので、同業者ではない海都(かいと)にまで黒歴史を知られていた。


前世の享年70歳。死因は、テロに見せかけたプロによる暗殺で爆死。



===この先、まだ出て来ていない犬===



【イェルト・ローナン】

年齢;14歳(今年15歳。クリストファーと同学年)。

髪;ピンクブロンド。瞳;蜂蜜色。

まるで世界に愛されたヒロインのような、超ハイレベル美少女的容貌の少年。睫毛がバサバサで重そう。

カイヤナイト王国ローナン侯爵家の次男。


「天才児」として幼少期より国内で有名で、父はスパイの親玉、母はカイヤナイト国王の異母妹と、血筋も立場も一目置かれるものにも関わらず、「問題児」としても有名。


やりたいことしか努力はしないのに、やる気の無いことを片手間にやっても他者の「優秀」以上に出来てしまうことで、周囲の人間の心を折りまくっている。

本人は、別に毎回周囲の人間の心を折ろうと思って折っている訳では無い。思って折っている時もある。


もうすぐクリソプレーズ王国に留学して来る。

トラブルメーカー属性があるかもしれない。


前世名;山川(やまかわ) タロー。

前世では、御主人様の素良の四歳年下。

素良の実家の近隣地区に住んでいた放置子で、ネグレクト被害者仲間な幼馴染。

顔立ちは小動物系。ただし凶暴なやつ。

身長は平均より低めだが、体脂肪率が恐ろしく低く、ほぼ実用的な筋肉。ゴリラ体型ではなく蛇系。

素良からは、「眼差しがガラス玉っぽい」と言われていた。


性格は、御堂曰く「天然系天才児」。存在を一言で表せば「野生児」。

今生では、世界に愛された超絶美少女ヒロインめいた外見の美少年だが、中身は野生児。


前世での職業は、世界を股にかけた冒険家兼写真家。

前世から既に、身体能力が色々と規格外だった。


素良の最初の犬。

実は、他の犬達は全員、タローの審査に合格したから「拾ってもらう」ところまで見逃されていた。

合格していない犬志願者達が、タローにコッソリ素良の周辺から排除されていたことに、素良は気付いていない。

純度の高い、澄み切った御主人様狂い。


他の犬達と違い、素良の死後は子供達と関わろうとしなかった。

前世の享年67歳。死因は、大瀑布からの投身自殺。



 元から情緒がアレだった飼い主と子供達とは違い、白河、御堂、木崎の三人は、恨んでもいない人間を殺して平気な人間ではありませんでした。


 バダック、カリム(クリード)に転生後、生き残るために幼い時分から人を殺し始めた二人は、弱点を見せないよう周囲には隠していましたが、慣れるまでは苦しみ続けました。


 ネイサンは、日常的に人殺しをする必要は無い環境に転生したものの、飼い主の死因に不審を持った後、転生前の御堂の時に闇落ちしていたので、ネイサンに転生後は何の感慨も無く人間の命を奪えるようになっていました。

 身分的に、国内の大抵の人間ならば、殺したところで罪に問われないように出来てしまうこともあり、バダックやカリムほどでは無いものの、人殺しの経験は既にあります。

 ただし、直接手を下すよりも、指示を出す側であることが多いです。


 山川は、他者の命を奪うことへの感覚は飼い主と同じ感じです。

 同類だから惹かれた、という部分も大きいので。

 人間社会から迫害されないために「普通の感覚を持つ人間」に擬態することも、教えたのは飼い主です。




 次回は、クリソプレーズ王族の人物紹介(ネタバレ有り)になります。


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