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恋人たちの人狼ゲーム(検索除外)  作者: naru
死が2人を分かつまで~恋人達の人狼ゲーム~
2/103

リアル人狼ゲームショー

『死が2人を分かつまで~恋人達の人狼ゲーム~ (作者名 空閑 閑)』  


 

※※※


登場人物


〇ナカジマ

男性。

空気が読めない。

ソラの彼氏。


〇ソラ

女性。

主人公。

ナカジマの彼女。


〇ヒュウヤ

男性。

眼鏡をかけている。

サキの彼氏。


〇サキ

女性。

気弱系。

ヒュウヤの彼女。


〇タカナシ

男性。

ワイルド。

シュガーの彼氏。


〇シュガー

女性。

勝ち気系。

タカナシの彼女。


〇スズイ

男性。

礼儀正しい。

ウシロダの彼氏。


〇ウシロダ

女性。

清楚系。

スズイの彼女。


〇タノウエ

男性。

ふくよか系。

カワシタの彼氏。


〇カワシタ

女性。

賢い系。

タノウエの彼女。



※※※


 私はソラ。

 ごく普通の高校生。

 今日は恋人のナカジマさんと初めての旅行☆

 とても楽しみにしていたのに……。


 何で、何で~!?


 どうして私たち、覆面をした男たちにピストルを向けられて、丸テーブルに座らされているの!?


「お前たちにはこれから『リアル人狼ゲーム』をしてもらう。

『リアル人狼ゲーム』は知っているか?」


 とそれぞれの手にピストルを持ち構えている10人くらいの覆面男集団の中の、リーダー格っぽい人が言った。


 何よ『リアル人狼ゲーム』って?

 『人狼ゲーム』なら知っているけど。

 『リアル』が付くものは知らないよ!


 私たちが黙っていると、覆面集団のリーダー格はこともなげに言った。


「『リア人狼ゲーム』と言うのは、実際に処刑対象、襲撃対象などの脱落者が殺される『人狼ゲーム』だ」


 な、ナンダッテー!


 そんな! 

 そんなゲームが実際あるなんて!

 信じられない!

 どう考えてもフィクションでしかあり得ないでしょ、そんなの!


「な、何言ってんだよ、あんたら! 

おかしいんじゃないか?」


 と覆面集団に囚われた、テーブルを囲む10人の生け贄の内の1人の、男性が言った。

 ワイルドそうな見た目をしている。

 こんな状況で一番に発言するなんて、勇気あるなあ……。


「うっせー。

あんまりガタガタ文句をぬかすと、初日犠牲者にしてやるぞ!」


 しょ、初日犠牲者にしてやるぞ! と言う脅しがこの世に存在するとは……。

 世の中ってホント広いよね!

 なんて現実逃避している場合じゃなかった。


「な、何故こんなことをするんですか!」


「こう言う状況を撮ったビデオテープを欲しがる奴がいるんだよなあ」


 びでおてーぷ?

 何だろうそれ。

 私知らない……おいしいの?


「人間の醜い部分を写し出すリアリティーショー。

今、流行ってんだぜ」


「どうして僕たちが……」


「たまたまだよ。残念」


 と男は嘲笑した。


「たまたま強盗に押し入った小さなペンションに、おあつらえ向きの泊まり客が10人いた。

と言うことで『リアル人狼ゲームショー』撮ろうぜ、ってな」


 か、軽ー!


 そんな軽いノリで『リアル人狼ゲームショー』を開催するほど『リアル人狼ゲーム』って流行っているの?


「じゃ、人狼ゲームやろうぜ。

10人いるからキツネありだぜ」


 と男は覆面に覆われていない口元をゆがませて言った。


「せいぜい楽しませてくれよな」

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