理想への悪夢
さて、夢とはなにか、考えてみよう。
夢とは記憶の整理云々…
ともかく、夢は主体的な理由で見る筈だ。
ということは。
知らないものを見ることは無い筈だ。
知っているものの組み合わせではなく
全く知らないもの。
それが、今俺の夢の中にいる。
「やあ」
話しかけてくる。
「やあ」
場所がわからない。
「やあ」
どこを向いても真っ白だ。人などいない。
「やあ」
「うるさい」
「そか。なら…本題に入ろう。」
なんだこいつ…切り替え早いなおい
「おれがここに来た理由だが」
「なんだ?」
「その世界の説明だ。」
「それならもう終わってるが…」
アアルが説明してくれた。
「甘いな…甘すぎる!」
なんだこいつ…ほんとになんなんだ…
「例えば…ここの世界に住んでる種族のことは聞いたか?」
「…聞いてないな。」
「魔法の強さのランクは?」
「知らんな」
「なら、この世界の名前は?」
「聞いてない…が、心当たりはある。」
そう、この世界がなにか、俺は分かっているかもしれない。
「そか。まあ順に話すな。」
そいつ曰く
○この世界は弱いものから順に
人族、獣族、水族、霊族、妖族がいる。
○でも昔は竜族とかいうチートがいた。
○俺が本当に力を欲する時、妖族では無駄。
竜族にならなくてはならない。(強制)
そんなところか。
「さて、それじゃあ俺は帰るかな。」
声だけのやつがそんなことを言う。
「待て、名前を教えろ。」
「必要か?俺の名前など。」
「いいから教えろ。」
「はいはい、わかりましたー」
すると世界に歪みか発生し、それは現れた。
フードを被って…カラス天狗だっけ?そんな感じの仮面を着けて現れた。
「俺の名はpersona。真実を偽り包み隠す者。」
…うわあ。
「魔法の存在する世界に中二病は無いから安心しろ。」
ちがうそうじゃない
「あ、あー。なるほど。俺の名は徒花だ。」
「俺は知っている。貴様の過去を。」
「…まさか」
「じゃあ、また会おう。徒徒くん?」
「俺は徒徒だったし徒徒じゃねえ!」
その虚しい叫びも届かず、そこには俺が残り、ここで目が覚めた。
アアルの顔が目の前にあって超驚いた。
「あ…起きましたか…?マスター。」
さーて、2日目頑張るかー