一話 暇つぶし編
更新が遅れてしまいすみません。前回伝え忘れましたが、今回短編に近い章なのでお楽しみ下さい。
オレがリュールという少年になって、数日が経過した。最初はここはどこなのか、どうして目の前のふたりはオレのことをリュールと呼ぶのか全く分からなかったのだが、しばらくしてから今のオレいやリュールについて何があったのか教えてもらった。どうやらオレはこの目の前の両親に内緒で森に入った時、うっかり足を滑らして崖に落ちたらしい。そのあと、いなくなったオレを心配して探しにきた使用人たちに助けられて今に至っているみたいだ。もしかしたら、その時のショックで前世のオレ多田浩一の時の記憶が戻ったということか。「いやそんなバカな話が•••でも実際起こってるからな」そして今、オレはそのケガでしばらく安静しろと言われた。「でもさすがに数日も軟禁状態じゃあ退屈になるなぁ」親が心配するのは当たり前だが、過保護ってのも考えものだな。前世の頃は親が事なかれ主義だったから、何も文句は言われなかったからな。「とりあえず、この部屋から出ることができないからな」一度開けようとしたが、どうやら外から鍵がかかっているらしく、窓から出るにしてもここは三階だから飛び降りるのも難しい。「仕方ないここは暇つぶしする方でいくか!」幸いこの部屋は使用人を呼ぶ為のベルや本も棚にある。あと時間になつたら、食事を運んできてくれるから解放されるまで充分に待つ事ができる。そう考えたオレは棚に並んである本に手を伸ばした。まぁここにある本を読み尽くすまでには、オレは自由になると思うな。
この話を更新しながらですが、別の作品である黄昏時の劇場の方も鋭意執筆中であります。更新が遅れてしまいすみません。