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プロローグ 子供に転生した。
目が覚めたら、目の前に天井が見えた。もしかして、さっきのは夢だったんじゃないのか?そう思っていたが、ドアが開いた時、夢でなかったことを理解した。オレの目の前に現れたのは、20代後半ぐらいの髭を蓄えた男性と10代後半ぐらいの綺麗な女性がオレが寝ているベッドに近づいてきて、「おおリュール元気になったのか?急に倒れたから心配したぞ!」と男が口を開いた。そのあと女性がオレに「あなたそう興奮しないでください。この子はあの時、疲れてしまったのですよ」と男をなだめた。一体何がどうなっているのか?とオレは、口を開いた時自分の異変に気付いた。「あの二人共、一体どうしたんだよ。一体何が…!」唐突に自分の声が生前の時ではなく幼い少年の声になっていた事に驚いた。そしてオレは、あの夢が本当で自分がリュールという少年に転生してしまった事に気付いたのだった。