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劇薬と黄色い鳥の森

作者: asai_nemuri

薄ら寒い青春に、僕はもう壊れてしまっているのです。

勝手に登場人物にされて、果ては偏った投影をされ、もう壊れてしまっているのです。

僕はとても弱く、脆く、醜く、汚く、卑劣です。

うずくまって、天井を見上げながら、何かとにらめっこ。

もう無理なんです。

色々が溢れすぎてて、頭の中も、本当は言葉にならない言葉でいっぱいで、押し潰されそうなんです。

押し潰されたなら、いっそ押し潰されたなら、1mmくらいに圧縮されたなら、どんなに幸せなのか、毎日考えます。

頭の中で止まない怒号に、病まないまでも限界です。

考えます、明日のことを。

今日死ねば明日は来ないから、今日は死ねません。

明日死にましょう、僕なりの延命です。

毎日毎日繰り返します。

戸棚に映る鋭角な光が、早く寝ろよと。

寝たいんです。眠りたいんです。

何も気にせず、もう眠くなくなるまで。

温もりが欲しい。あなたからしかもらえない温もりが欲しい。

安らぎが欲しい、抱きしめていたい。

僕が抱きしめたら、あなたはその短い腕で頭を撫でてくれますか。

どれだけ頑張っているか認めてくれますか。

あなたがくれる笑顔がとても苦しいんです。切ないんです。

そっと大丈夫だよと甘やかしてください。

僕より幾分小さいあなたの胸に、僕は飛び込んでいたい。

包み込んでください、いっそ看取ってください。

僕はきっとあなたより長く生きるだろうけど。

いっそ殺して欲しいと、最後に残るのは狂気でしょうから。

明日のあなたと僕は会えますか。

明日のあなたは優しさで、殺してくれますか。


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