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ドラゴンプラネット  作者: 葉月 優奈
七話:小さな恋の話
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ドラゴン退治から三時間が過ぎた。

コンビニで買ったコーラも空になり、ご飯を妹と食べて風呂にも入った。

家に帰れば普通の学生で、両親はいつも忙しい。

よって子供である僕と妹は、それぞれの部屋に入ってマッタリタイムを過ごしていた。


黒いパジャマ姿になった僕は、スマホを見ていた。

最近の日課は、『ドラプラ』のログイン。もちろん『真ドラプラ』の方だが。

このゲームは、時間ごとに行動値が回復する仕組みだ。

そこは一般的のソーシャルカードゲームと同じ。

だから数時間……ないし一日一回は入るのがレベル上げ。

なんで『真ドラプラ』が『ドラプラ』と同じ仕組みをとっているかは、むしろ疑問ではあるが。


(今日はドラゴンが出てきたからな、新しいステージは出ているかな?)

開いてみると、新しいステージが早速追加されていた。

部屋にあるパソコンをつけながら、ドラゴンプラネットのステージを進めていた。


(ドラゴン事件も……出ているな)

マウスを動かしながらネットニュースを見ていた。


『今日の夕方、豊洲にドラゴンが出ていた。

しかしそのドラゴンは、出てはすぐに逃げていってはっきり姿を確認した者はいない。

透明なドラゴンは、カメレオンのごとく同化していて近づくと逃げる特殊なドラゴン。

被害も何も出ていない、死人はおろかけが人すらない』

そんなネットニュースが流れていた。

一通り見ながらネットの画像を探していた。


(ヤトノカミ……結局何がしたかったんだろう)

僕は理解ができなかったけど、ハルヒメは元気に豊洲ステージを歩いていた。

ハルヒメを見るとなぜか弘明を思い出した。


「結衣が好き……か」

思わず口に出した弘明の好きな人。

いろいろ仮説が立って、僕なりに分析した。


弘明が晴海にフラれたときに結衣に相談したんだ。

失恋した弘明が相談に乗っていた時に、親友でもある結衣が相談に乗った。

そこで弘明が結衣を好きになった。よくあるパターンだな。


だけど、結衣はそんなことも知らないのかな?ノーキンなところあるし。

結衣自体、半分面白おかしく言っていた気もするし。

それ以上に、弘明が好きだった佐藤さんが気の毒だ。

明日、教室に入ったらどんな顔で彼女に顔を合わせればよいのだろうか。


(そういえば、なんで僕は弘明や佐藤さんの好きな人を調べていたんだろう)

などと考えているとネットに、豊洲のネット画像を見つけた。

そこには『豊洲のドラゴン、ヤトノカミ』と書かれた画像。

僕は何となくそれを開いた。


開いた画像は、豊洲のショッピングセンターだ。

巨大なモールにいくつもの店舗が入っていた。

あまりにも広すぎるのか、メインストリートにはセンターを結ぶ店内用の電車も走っていた。

そんな店内用の電車のそばで、ドラゴンが出てきた。


(なにこれ?思いっきり影だ)

アジ・ダハーカとそれほど大きさが変わらない、透明な物体。

だけど姿は、トカゲのようで翼もあって確かに人ではなかった。

肉眼ではとらえにくいけれど、ところどころがスローになっていた。

でもやっぱりよくわからない。

そんな僕は片手間でドラゴンプラネットのストーリーを進めていると、あることを見つけた。


(あれ、メール)

メールの差出人は以外にも太だった。

棗の話だと、明日から修学旅行らしい。

今頃高校最後の修学旅行に思いをはせているだろう、太からのメール。

そして、それを見るなり僕は驚いていた。


『誉、ナツのことで相談に乗ってほしい。ナツは、昔みたいに絶対に騙されているだけなんだから』

前置きがそう書かれていたから。そして、続きを僕は真剣な顔で読んでいた。



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