表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドラゴンプラネット  作者: 葉月 優奈
六話:お金で買えないモノ
47/106

47

夜の体育館で僕は結衣に会った。

泣き出しそうな結衣のいきなりの登場に、僕は戸惑っていた。

静かな体育館に、拾い上げたスマホを僕は見ていた。


「無事でよかった……誉!」

「結衣……どういうこと?」

「誉が頑張って捜索しているのを聞いたら、いてもたってもいられなくて」

「でも、兄さんのところで……」

「うん、だから急いだの!」

半泣きしそうな結衣、制服姿の結衣は僕のことを抱きしめた。

相変わらず力強く抱き返してくる結衣に、僕は顔をちょっとだけ赤くした。


「おい……結衣……無理だろ。いくら人がいないとはいえ……」

「うん、誉。ごめんね」

「いや、だからこういうのじゃなくて……一人で来たのか?」

「あたし一人じゃない」

そういいながら、結衣は体育館の床に置かれていた緑色のスマホを取り出した。

そこに映っていたのは、ジャイアント・キリング。


「太?」

「そう、太と一緒に来たの。あたしに協力してくれたの」

「でも結衣……銀波会計が……ドラゴンに……」

「誉は優しすぎるよ!」

結衣は浮かない顔で、自分の持っている青いスマホを見ていた。

やはり太と同じ型のスマホで、特殊なモノだ。


「ねえ、誉」

「何?」

「なんでバトルモードにすぐしなかったの?」

「そりゃあ、バトルモードにしたら勝者しか出られないから」

「ダメよ!」

その時の結衣はとても怒っていた。眉間にしわを寄せて、僕を指さしてきた結衣。

思わず僕は「ごめん」と謝ってしまう。


「このゲームは、楽しいゲームじゃないんだから」

「そんな悲しいことを……」

「だって相手はドラゴンよ、多くの命を奪ってきたドラゴン。

人の心につけいっては、魅了していく……ただの敵」

そういいながら、結衣は落ちていた緑色のスマホ画面を僕に突き出してきた。


「もう、行くわよあたしたちの戦いが始まるから。

太は五対五のバトルを仕掛けているから……覚悟を決めて」

結衣はそう言いながら、ポケットから自分の黄色いスマホを取り出してバトルモードにログインした。

結衣はその瞬間に、僕から見えなくなった。


僕は自分のピンクのスマホ画面を見ていた。

そこで、バトルモードへの参加メッセージを見ていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ