表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドラゴンプラネット  作者: 葉月 優奈
六話:お金で買えないモノ
44/106

44

夜の学校は怖い。

昼間に見慣れた場所さえも、闇にまぎれるとさすがに雰囲気が違う。

夜は十時を過ぎて、学校には部活もほとんど帰っていた。

僕の両親は今日もう寝ていた。明日の朝が早いらしい。

僕は不幸者になるかもしれない、だけど僕にはやらないといけないことがあった。


静かな学校を僕は走った。向かった先は第一体育館。

途中で警備員とも遭遇したが、制服を着ていたのでうまくやり過ごせた。

(ここ……か)


まもなくたどり着いたのが第一体育館、重い扉を開けて静かな体育館に辿りついた。

それにしても体育館は開いているのか、敷地内とはいえかなり不用心だな。

靴のまま上がった僕は倉庫に向かって驚いた。


(倉庫も開いているし、本当に不用心だ……いや違う)

なんか嫌な予感がした。息をのんで僕は薄暗い倉庫の中を見ていた。

そんな探索中に僕のスマホにメールが届いた。


(メール?弘明か)

歩きながらスマホを確認した。


『さっき太から連絡があって……何か問題が起きたみたいだ。

銀波会計は有明が地元だから、俺も戻ることにする』

メールを確認して、僕は打ち返そうと闇の中を歩きながら倉庫に入った。

だけどすぐにスマホから視線を上げた。


倉庫の奥から涼しい風が吹いていた。

だけど倉庫の奥のドアが開いていない。


(なんだ……これは?)

開いているドアは体育館からの二つ、だけど窓はない。もう一つの中庭に抜けるドアも閉まっていた。

それなのにかすかに風を感じていた。

周りの部活の活動もないので、風の吹きつける音もしっかり聞こえた。

スマホを明かり代わりに倉庫を捜索していた。


(ここだ)

僕は風の正体を間もなくして突き止めた。

それは地下に続く階段だ。僕は隠し階段を見つけた。


(行こう、この先に降りたらきっと引き返せないだろうけれど)

僕にとってそれは、覚悟があった。

間違いなく奥に銀波会計がいるだろう。

呼吸を整えて僕は、階段をゆっくり下っていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ