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ドラゴンプラネット  作者: 葉月 優奈
五話:傷つく者の戦う意味
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『ドラゴン視アター』を見て、ますます確定していった。

すぐに呼び出されて、僕はチャットルームに入った。

ピンク色のスマホで、ドラゴンプラネットで戦闘のないチャットルームは一番好きな場所。


晴海の懐かしい家が、戦いにつかれた僕を癒してくれた。

そこに待っていたのは、K・シューター。

それからジャイアント・キリングも来ていた。

今、弘明は渋谷のGPSに従って動いていた。本人が話していた。


「K・シューター、収穫は?」

「ああ、無いな」

「あの人物は?」

「会わなかった……そっちは?」

K・シューターの言葉に僕は困った顔をハルヒメにさせていた。


「どうした?」

「銀波会計を知っている?」

「銀波?ああ、銀行の娘の会計だろ。クラスがF組だし……まさか」

K・シューターの言葉に僕は頷いた。


「銀波会計って?」これはジャイアント・キリング、つまり太だ。

「ウチの学校、有明高校の生徒会役員」

「ふーん、でその人がどうしたんですか?」

「アジ・ダハーカの容疑者第一候補」

僕が言うと、ジャイアント・キリングも納得した様子だ。

おおらかな彼だけど、その話を聞くと何度も頷いていた。


「一番容疑が強いというか……ほぼ間違いない」

「なら『バトルモード』で……」

「それ以前にドラゴンコインに関して気になることがあるんだ」

僕はさっき見た『ドラゴン視アター』のことを話した。


「なるほどね、ドラゴンコインはどんどん増えていくわけだ」

「そう、だからドラゴンコインを探さないけない。

それを金森やほかの手先に渡しているかもしれないから」

「ならば、銀波を探してやるしかない。俺はやっぱり銀波に戦いを挑む」

K・シューターの言葉に僕は不安があった。


「K・シューター……」

「だからハルヒメ……いや誉は覚悟しておいてくれ。

ジャイアント・キリングは大丈夫だな」

「うん……本当は戦いたくないけれど……結衣やナツのため……だから」

そんなとき、僕の話にジャイアント・キリングが話に入ってきた。


「僕は何をすればいいんですか?

有明高校の問題だと僕は動きようが……ないですね」ジャイアント・キリングが問いただす。

「そうだよな。でも一つだけおかしいんだよな。

なんでアジ・ダハーカが別の学校にいる太や棗のことも知っていたか?」

「何の話をしているの?」

「そりゃあ、作戦会議。アジ・ダハーカが……えっ?」

僕達三人は驚いた、そこにはいつの間にかヴァルキリアがいたから。

にこやかに笑みを浮かべてヴァルキリアが近づいてきた。


「どういうこと?あたしに相談もないの?」

「いや、ヴァルキリアは大変そうだし……」

「そうそう、精神的ダメージの少ない俺たちで解決しないと……な」

「別に隠すこともないでしょう。K・シューター」

ジャイアント・キリングの鋭い言葉で、タジタジのK・シューター。

ヴァルキリアはそのままK・シューターに近づいていきた。


「わ、悪ぃ」

「そうね、ごめんなさい。みんな頑張っているんだもんね」

「ああ、ヴァルキリア。今回は、俺たちが何とかするからな。

バトルがあった時だけ……頼む」

「ありがと……」

ヴァルキリアが感謝の気持ちを伝えるモーションを見せると、照れたモーションを見せたK・シューター。

ジャイアント・キリングはすかさずヴァルキリアに質問を返す。


「そういえばナツは?ヴァルキリアも一緒だろ」

「えと……うん。寝ているよ。でも……もうここもダメだね。

兄さんにこれ以上迷惑をかけられないし」

「そうか……だけど大変なのは今だけだと思う。もうすぐ終わるから」

「優しいのね……誉」

僕はヴァルキリアに声をかけてきた。


「どういうこと?」

「人間は、その時の感情で便乗することがあるからね。

だから……興味本位でやっている人間はそのうち飽きると思うんだ」

「ありがと……ジャイアント・キリング」

こういう時は心優しいジャイアント・キリング、彼の冷静な声が勇気づけることがあった。

きっとヴァルキリアを操作する結衣も、これを見るだろうナツも勇気づけられただろう。


「そうだな。ジャイアント・キリングは結衣や棗のことを頼めるか?」

「いいですよ、僕にはそれが適任でしょう」

「あとは……ハルヒメ。いや誉だな」

K・シューターの言葉に僕は反応した。


「分かっている、僕の仕事が一番重い」

「やれることは分かっているな、俺とお前でドラゴンコインの場所を探す。

見つけ次第、すぐさま銀波会計にバトルを仕掛ける」

「お前にやれるか?ハルヒメ?」

「やるさ、これ以上みんなを苦しめるわけにはいかないから」

僕は覚悟を決めていた。そして僕にはそれを探すアテもあった。


「到着、中学校だ。俺も捜索を開始する」

弘明もGPSの中学校を捜索開始していた。

そんな僕はリアルでスマホから視線を上げた。リアルには僕の部屋が広がっていた。


(僕はこれから行かないといけない。おそらくドラゴンコインはあそこにある)

僕はドラゴンコインを探しに、戦地に赴くことになった。

それは僕にとってみんなを助ける戦いだと、自分に何度も言い聞かせて。


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