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『ドラゴン視アター』を見て、ますます確定していった。
すぐに呼び出されて、僕はチャットルームに入った。
ピンク色のスマホで、ドラゴンプラネットで戦闘のないチャットルームは一番好きな場所。
晴海の懐かしい家が、戦いにつかれた僕を癒してくれた。
そこに待っていたのは、K・シューター。
それからジャイアント・キリングも来ていた。
今、弘明は渋谷のGPSに従って動いていた。本人が話していた。
「K・シューター、収穫は?」
「ああ、無いな」
「あの人物は?」
「会わなかった……そっちは?」
K・シューターの言葉に僕は困った顔をハルヒメにさせていた。
「どうした?」
「銀波会計を知っている?」
「銀波?ああ、銀行の娘の会計だろ。クラスがF組だし……まさか」
K・シューターの言葉に僕は頷いた。
「銀波会計って?」これはジャイアント・キリング、つまり太だ。
「ウチの学校、有明高校の生徒会役員」
「ふーん、でその人がどうしたんですか?」
「アジ・ダハーカの容疑者第一候補」
僕が言うと、ジャイアント・キリングも納得した様子だ。
おおらかな彼だけど、その話を聞くと何度も頷いていた。
「一番容疑が強いというか……ほぼ間違いない」
「なら『バトルモード』で……」
「それ以前にドラゴンコインに関して気になることがあるんだ」
僕はさっき見た『ドラゴン視アター』のことを話した。
「なるほどね、ドラゴンコインはどんどん増えていくわけだ」
「そう、だからドラゴンコインを探さないけない。
それを金森やほかの手先に渡しているかもしれないから」
「ならば、銀波を探してやるしかない。俺はやっぱり銀波に戦いを挑む」
K・シューターの言葉に僕は不安があった。
「K・シューター……」
「だからハルヒメ……いや誉は覚悟しておいてくれ。
ジャイアント・キリングは大丈夫だな」
「うん……本当は戦いたくないけれど……結衣やナツのため……だから」
そんなとき、僕の話にジャイアント・キリングが話に入ってきた。
「僕は何をすればいいんですか?
有明高校の問題だと僕は動きようが……ないですね」ジャイアント・キリングが問いただす。
「そうだよな。でも一つだけおかしいんだよな。
なんでアジ・ダハーカが別の学校にいる太や棗のことも知っていたか?」
「何の話をしているの?」
「そりゃあ、作戦会議。アジ・ダハーカが……えっ?」
僕達三人は驚いた、そこにはいつの間にかヴァルキリアがいたから。
にこやかに笑みを浮かべてヴァルキリアが近づいてきた。
「どういうこと?あたしに相談もないの?」
「いや、ヴァルキリアは大変そうだし……」
「そうそう、精神的ダメージの少ない俺たちで解決しないと……な」
「別に隠すこともないでしょう。K・シューター」
ジャイアント・キリングの鋭い言葉で、タジタジのK・シューター。
ヴァルキリアはそのままK・シューターに近づいていきた。
「わ、悪ぃ」
「そうね、ごめんなさい。みんな頑張っているんだもんね」
「ああ、ヴァルキリア。今回は、俺たちが何とかするからな。
バトルがあった時だけ……頼む」
「ありがと……」
ヴァルキリアが感謝の気持ちを伝えるモーションを見せると、照れたモーションを見せたK・シューター。
ジャイアント・キリングはすかさずヴァルキリアに質問を返す。
「そういえばナツは?ヴァルキリアも一緒だろ」
「えと……うん。寝ているよ。でも……もうここもダメだね。
兄さんにこれ以上迷惑をかけられないし」
「そうか……だけど大変なのは今だけだと思う。もうすぐ終わるから」
「優しいのね……誉」
僕はヴァルキリアに声をかけてきた。
「どういうこと?」
「人間は、その時の感情で便乗することがあるからね。
だから……興味本位でやっている人間はそのうち飽きると思うんだ」
「ありがと……ジャイアント・キリング」
こういう時は心優しいジャイアント・キリング、彼の冷静な声が勇気づけることがあった。
きっとヴァルキリアを操作する結衣も、これを見るだろうナツも勇気づけられただろう。
「そうだな。ジャイアント・キリングは結衣や棗のことを頼めるか?」
「いいですよ、僕にはそれが適任でしょう」
「あとは……ハルヒメ。いや誉だな」
K・シューターの言葉に僕は反応した。
「分かっている、僕の仕事が一番重い」
「やれることは分かっているな、俺とお前でドラゴンコインの場所を探す。
見つけ次第、すぐさま銀波会計にバトルを仕掛ける」
「お前にやれるか?ハルヒメ?」
「やるさ、これ以上みんなを苦しめるわけにはいかないから」
僕は覚悟を決めていた。そして僕にはそれを探すアテもあった。
「到着、中学校だ。俺も捜索を開始する」
弘明もGPSの中学校を捜索開始していた。
そんな僕はリアルでスマホから視線を上げた。リアルには僕の部屋が広がっていた。
(僕はこれから行かないといけない。おそらくドラゴンコインはあそこにある)
僕はドラゴンコインを探しに、戦地に赴くことになった。
それは僕にとってみんなを助ける戦いだと、自分に何度も言い聞かせて。




