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ドラゴンプラネット  作者: 葉月 優奈
二話:戦う意志と逃げる勇気
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リアルの上野駅は、再び活気が戻ってきた。

昼間に上野公園付近でドラゴンが出現、その後数分後に消滅していたニュースが流れた。

天災ドラゴンは、デパートを破壊したが人的被害がないと報告があった。


僕は結衣と別れて一人で、駅前の幕末志士の銅像の前で待っていた。

ドラゴンがいなくなった駅は、人ごみが戻ってすごく混雑していた。


最後にメールを貰った。それはK・シューターと呼ばれる男から。

『ハルヒメと話がしたい、一人で上野駅に来てくれないか』と。

差出人の名前は書いていないけれど、僕は知っていた。

間もなくしてやってきたのが白いジャケットを羽織った男。


「弘明!」

それは、無表情で僕に近づいてきた弘明だった。

手には赤いスマホを持っていた弘明。

僕は弘明の気配を感じて、思わず身構えていた。


「やはりお前か、晴ねえの代わりをしやがって!」

弘明は僕を睨みつけてきた、その目はとても鋭い。だけど僕も引けなかった。

「なんだよ、弘明だって僕に『ドラゴンプラネット』を隠していたじゃないか!」

「お前には絶対に晴ねえの代わりができない!

このスマホは、『たまだん』で選ばれた五人だけが持つことが許される」

「どういうことだよ?」

「そのままの意味だ、お前は汚いヤツだ。足手まといなんだよ!」

弘明の言葉に僕は返す言葉がない。

人通りが激しくなる駅内に、僕は弘明の顔をじっと見ていた。


「僕はそんなことない、ドラゴンと戦いたい。晴ねえの仇を取るんだ……」

「仇だと?お前のような臆病者が?」

「弘明……なんで認めてくれないんだ?」

「認めるか……ならば誉、スマホをつけろ」


そう言いながら真っ赤なスマホを操作する弘明。

弘明が、僕に向かって見せてきたのが『ドラゴンプラネット』の画面。


「俺はお前にバトルを申し込む。もちろん臆病者でなければ逃げてもいいんだぞ」

「誰が逃げるか!」

スマホの画面には、『バトルモード』勝負申し込みが書かれていた。


それを僕は引き受けた。

弘明の指示通り同時に俺はスマホをタッチした。


引き受けた瞬間、僕と弘明は消えた。

いや上野駅で見えなくなった。

だけどその選択が、僕は選んでいけない選択だった。


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