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ドラゴンプラネット  作者: 葉月 優奈
二話:戦う意志と逃げる勇気
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次のブレスを撃たれたら僕は死ぬ。

それは分かっていた。だけど僕はその現状を打破する方法を知らない。

最初に自分を回復していればよかったんだ。

ブレスのモーションに入ったドラゴン。口から赤いものが見えた。

リアルの画面もまた、ドラゴンがブレスを放つ準備をしていた。


「えっ!」リアルの結衣の顔がゆがんだ。

「ドラゴンの口が……」

「やめて!このままだと誉が死んじゃう!」


悲壮な顔になった結衣、僕に抱きついてきた。

「結衣……」

「スマホを切っても……」

「ダメ!サーバーにデータ残っているから電気で繋がっているの」

結衣の悲壮な叫びを聞いても、僕は実感できなかった。死というモノを。


僕は死ぬのか、こんなところで死んでしまうのか。

晴海のいない世界で、晴海と同じ世界で死んでしまうのか。

それが運命なら、僕は受け止めないといけないのか。

何度も自問自答し、僕はスマホの画面を見ていた。


体力は半分以上あった。だけど全快で一度受けたブレスは、体力を70%以上削った。

ナツナイトのカバーリングがなければ、ハルヒメは死ぬ。

しかも、ナツナイトの体力だって回復していない。

晴海の顔をした羽衣女性(ハルヒメ)は、それでも笑顔だった。


「なんで、なんで笑っているんだよ。

あの時みたいに、このままだと死ぬかもしれないのに!」

僕は思い出してしまった、晴海の最期。

安らかな笑顔を、僕に伝えた言葉を、大好きだったぬくもりも。


このままではハルヒメのスキルの発動は間に合わないだろう。

次の瞬間、ドラゴンのブレスを放とうとしたがドラゴンの動きが止まった。

ドラゴンの体力ゲージが一気に無くなったのだ。

「えっ?」


カラオケボックスで、結衣と僕は目を疑った。

そう、ドラゴンが倒れて『WIN』という表示が見えた。


「どういうこと?」

だけど結衣の疑問は間もなく解決された。

それはドラゴンの奥から出てきた一人のキャラクターが見えた。


拳銃を構えた、男のキャラクターよく見ると僕が知っているアイツにそっくりだった。

二丁拳銃をかっこよく構えたその男、それは……

「遅いわよ!K・シューター」結衣はスマホ画面に笑顔で言っていた。

そんなK・シューターが逆に一言。


「おい、ノーキン!なんでハルヒメを前線で戦わせているんだ」

その一言を言うと、ヴァルキリアは怒った仕草を見せていた。

それと同時に、ハルヒメのスマホではメールを受信していた。

自分やみんなをスキルで回復させながら、僕はそのメールを見ていた。


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