表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未来からの挑戦  作者: ヒカル
10/14

第10話:「消えた偉人」

第10話:「消えた偉人」


第1章:新たな異常(起)


舞台:1968年 アリゾナ州・タイムトンネル基地


トニー・ニューマンとダグ・フィリップスがフランス革命の改変を阻止した直後、基地内のアラートが再び鳴り響く。


オペレーター・アン博士「警告! 新たな時空改変を検知! 重大な歴史的事件に影響を及ぼしています!」


モニターには、新たな異変の発生地点が表示された。


スウェイン博士「驚いたな…今度の異変は、ルネサンス期のフィレンツェだ!」


ニュース速報(1968年)「最新の研究によると、15世紀のフィレンツェにおいて、レオナルド・ダ・ヴィンチが記録から消失している可能性が指摘されています!」


カーク所長「何だと!? ダ・ヴィンチが存在しなかった世界? それは世界の科学と芸術に計り知れない影響を与える…!」


ダグ「未来に与える影響は計り知れないぞ。彼がいなければ、飛行機や機械工学の発展にも影響が出る…!」トニー「とにかく、彼が消えた原因を突き止めなければ!」


二人は異常の発端を探るため、15世紀のフィレンツェへ向かうことを決意する。


第2章:消えた天才(承)


舞台:1482年 フィレンツェ


トニーとダグは、ルネサンス期のフィレンツェに到着する。しかし、街にはダ・ヴィンチの名を知る者はおらず、彼の存在自体が歴史から消されているかのようだった。


ダグ「信じられない…ダ・ヴィンチが歴史上の人物として認識されていない。」トニー「これは単なる偶然じゃない。誰かが彼の存在を意図的に消したに違いない。」


二人は、ダ・ヴィンチの記録があるはずの宮廷や図書館を訪れるが、彼の名前はどこにも記されていない。それどころか、彼の発明や作品も他の人物のものとして記録されていた。


書記官「空を飛ぶ機械の設計? そんなものは見たことも聞いたこともありません。」


ダグ「これはおかしい…まるで彼が最初から存在しなかったかのようだ。」


二人は、この歴史改変の背後に未来の勢力が関与していると確信し、異変の原因を探るために調査を続ける。


第3章:歴史を改変する者(転)


舞台:1482年 フィレンツェ・メディチ家の宮殿


トニーとダグは、ルネサンスの中心地であるメディチ家の宮殿に潜入し、何者かがダ・ヴィンチの運命を変えた証拠を探る。


宮廷の記録官「不思議なことに、最近ある人物が宮廷に現れ、我々の歴史の記録を整理すると言い出したのです。その後、いくつかの資料が消えました。」


トニー「やはり…未来からの干渉者がいる!」


二人は、その人物の正体を探るため、宮廷内の秘密会合に潜入する。


会合の場で…そこには、未来の知識を持つシュウ・カンリュウがいた。


シュウ・カンリュウ「君たちが来ることは予測していたよ。ダ・ヴィンチの存在を消すことで、技術発展の進化を抑え、未来の混乱を防ぐつもりだったのだが…。」


ダグ「ダ・ヴィンチがいなければ、未来の科学や技術は大きく遅れることになる。それが君の狙いなのか?」


シュウ・カンリュウ「そうだ。人類の進歩は早すぎる。適度に制限しなければ、大戦や破壊的な兵器が生まれることになる。」


トニー「それはお前の勝手な判断だ! 歴史は人類自身の手で作られるべきだ!」


二人は、シュウが使用した歴史改変装置を特定し、それを破壊する計画を立てる。


第4章:歴史の修正(結)


舞台:1482年 フィレンツェ・宮殿の地下


トニーとダグは、短時間タイムワープ装置を使用し、シュウが歴史改変を行う前の段階に移動。そして、ダ・ヴィンチの記録を消すために使用されていた時空情報抹消装置を破壊する。


ダグ「これでダ・ヴィンチの記録は元に戻るはずだ!」


シュウ・カンリュウ「貴様ら…だが、我々の戦いは終わらない!」


彼は撤退するが、未来技術の影響が消えたことで、ダ・ヴィンチの名前と記録が元に戻り始める。


ニュース速報(1968年)「歴史記録が修正されました。1482年、レオナルド・ダ・ヴィンチがメディチ家の庇護を受け、芸術と科学の発展に貢献。」


基地では、計測された時空の歪みが正常値に戻っていく。


カーク所長「君たちの活躍で歴史は元に戻ったようだ。」


アン博士「でも、また新たな異変が起きる可能性もあります。」


トニー「時間との戦いは終わらない。次はどこで何が起こるのか…」


(次回へ続く)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ