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詩と歌

月に呼ぶ声

作者: 日浦海里

立ち並ぶ緑の緞帳をぶら下げ

暗幕が垂れている


誰もが目にしながら

誰も同じものを目にすることはない

そのスクリーンの向こう側に

白い光の輪を背負った月が浮かぶ


「同じ月を見上げているなら

 この空の下で繋がっていられるから」


側に居ることの出来ない寂しさを紛らわせるように

今は触れることの出来ない切なさを誤魔化すように

月に託した言い訳


それでも声を聞くことが出来るなら

確かに同じこの空の下

繋がっていると感じていられた



月のように真っ白な服に身を包んで

今にも空へと飛び立ちそうな君の視線の先

青いスクリーンの向こう側に

白い羽の雲を連れた月が浮かんでいた


「いつでも月から見守ってるから」


側に居ることの出来ない寂しさを紛らわせるように

もう触れることの出来ない切なさを誤魔化すように

月に託した言い訳


それでも声を聞くことが出来るなら

確かに同じこの空の下

繋がっていると感じられるのに




立ち並ぶ緑の緞帳をぶら下げ

暗幕が垂れている


誰もが目にしながら

誰も同じものを目にすることはない

そのスクリーンの向こう側に浮かんだ

白い光の輪を背負った月へ


今もまだ繋がっていると信じて

君の名を呟く


----

時経てど まぶたに浮かぶ その笑顔

囁くように 名前呼ぶ声

----

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[一言] 闇深し輝美笑み照れる返り見に  呼ばい渡りし尚愛しみの  やみふかしきみえみてれるかえりみに  よばいわたりしなおいとしみの  m(_ _)m
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