プロローグ
はじめまして、高山白雪です!
初めて投稿させていただいたので、文章がまとまっておらず、読みにくいかもしれませんが気にせず、読んでいただけると幸いです!
「お父さん、それはいくらなんでも…」
「だが、お前だって依姫を進学させてやりたいだろう?」
昨日の深夜、貧乏な家に生まれた中学3年生の依姫はお手洗いへ向かおうとして、父と母が声を潜め、話しているのを聞いた。依姫は肩よりも少し長い、茶色の美しい髪をもち、整った顔立ちをしている。少し丸い顔についている大きめの目は髪と同じく茶色で色白だがほおは明るく色付いていた。華奢で身長は少し低い方だ。依姫の家は先祖は名家だが、今は貧乏。それも、依姫の進学も危ういほどだ。依姫の両親はそれについて話し合っていた。
「ええ、それはもちろん。でもうちに代々伝わってきた家宝を手放すなんて…」
「ところでそれはどこにあるんだ?」
「1番奥の和室の押入れの中ですけれど。まさか、勝手に売るつもりじゃ…」
「いや、聞いておいただけだ。もうこんな時間だ、寝よう。」
「ええ、おやすみなさい…」
そのとき、依姫は初めて耳にした、実家の家宝の存在が気になり、今も授業に集中できずにいる。家宝とはなんなのか…どんなものなのか…思いを馳せているうち、学校が終わり、依姫は荷物をまとめると全速力で家に帰り、1番奥の和室へ走った。両親は共働きで夜まで家にいない。
依姫の家はかつては名家だったこともあり、家だけは大きく、部屋数も数えられないほど。しかしそのため、手入れが行き届いていない部屋も多くあり、開かずの扉もある。
依姫は今まで入ったことのなかった和室の扉を開けた。暗く、埃っぽい六畳ほどの部屋。その奥に母が言っていた押入れを発見。扉を開け、なかにあるものを1つずつ取り出していく。
「ゲホゲホッあ、あった!」
埃にむせながらも、家宝が入っていそうな箱を見つけた。その箱は上品な赤のベロア生地で、黒い紐がまるで封印かのように何重にも巻かれている。それをほどき、箱を開けてみると
どうだったでしょうか?面白くなかったかもしれませんが、とりあえず、読んでくださってありがとうございました!!!